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ついに明日2月25日より配信開始!アニメ「天空侵犯」白石晴香&青木志貴インタビュー「激変した環境を生き抜く、今の時代に即した物語―」

Netflixオリジナルアニメシリーズ「天空侵犯」 は2021年2月25日よりNetflixで全世界独占配信
Netflixオリジナルアニメシリーズ「天空侵犯」 は2021年2月25日よりNetflixで全世界独占配信(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


2月25日(木)より、Netflixで全世界独占配信されるアニメ「天空侵犯」。突然"領域"と呼ばれる異常な空間に送り込まれてしまった女子高生の本城遊理が、自分と同じように領域のどこかにいる兄・本城理火(りか)との再会を目指しながら、人を死に追いやる"仮面"たちとの戦いに臨む、予測不能のデスゲームを描く物語です。

原作・三浦追儺さん、漫画・大羽隆(「生」の上に「一」)廣による原作コミックは、全21巻が発売されています。いよいよ迫る配信開始を前に、本城遊理役の白石晴香さんと二瀬真由子役の青木志貴さんに、演じるキャラクターの魅力や作品の見どころをうかがいました。

――本作に初めて触れたときの感想を教えてください。

白石 冒頭から、すごいスピード感の作品だなと! 刺激的なシーンもあって、ドキドキハラハラしながら読み始めたのですが、遊理が戦いを経て新たな仲間と出会ったり、心情的に成長したりと見どころが多く、あっという間に最後まで読み終えてしまいました。

白石静香さんが演じる本城遊理
白石静香さんが演じる本城遊理 (C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


青木 元々デスゲームを扱うお話が好きでしたので、とにかく次の展開が気になって私も原作を一気に読み進めてしまいました。ホラー映画も大好きなので、"仮面"たちのビジュアルやキャラクターにも強く惹かれました。あと、女の子たちが結構ムチムチでかわいい! そんなセクシーな要素が多いところも好きです(笑)。

青木志貴さんが演じる二瀬真由子
青木志貴さんが演じる二瀬真由子(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


――ご自身が演じられたキャラクターの印象を教えてください。

白石 遊理はすごく表情が豊かで、感情の起伏も激しいので、演じていて大変なときもありました。シリアスなモノローグの裏で、すごくコミカルなリアクションをしていることもあるんです(笑)。普通の女子高生らしさと、"領域"という異常な場所で必ず生き延びてやる、という精神的な強さを両方持ちあわせている子ですね。"領域"に送り込まれて最初は戸惑うことも多いですが、兄の理火と電話で少しだけれども話せたことで、前に進んでいこうという強い気持ちを抱き、やがては「空を奪い取る」という発想にいたります。そういった発想をして、決意できるところが本当にすごいなと感じました。私では、こうはなれません。

白石静香さんが演じる本城遊理
白石静香さんが演じる本城遊理(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


青木 私が演じる二瀬真由子はクールで冷酷な印象の子ですが、遊理と出会うことで、かわいらしくスキのある一面も見せてくれるようになります。物語の序盤から"領域"のルールに順応し、覚悟を決めて戦っているので、メンタル的にも強い子だと思っていたのですが、そのギャップが個人的に刺さりました。また、クールではありますが、遊理以外の人とでも、必要であれば割とすぐに協調できる子でもありますね。そこはコミュニケーション能力が不足している自分とは違うなぁ、と感じました……(笑)。

アニメ「天空侵犯」より
アニメ「天空侵犯」より(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


――お互いの演じるキャラクターと、お互いへの印象を教えてください。

白石 青木さんもおっしゃっていたように、ニ瀬ちゃんはギャップのある女の子ですね。遊理が彼女から電話を借りて理火と通話しているときに、その後ろでしばらくお風呂に入れていなかったために自分の匂いを気にしているシーンがあって、そこがすごく好きなんです。誰かと仲よくなれたら、いきなり匂いを気にしはじめるなんて乙女だなと (笑)。二瀬ちゃんは原作を読ませていただいたときからかわいい子だと思っていましたが、青木さんのお芝居で、クールな部分とかわいらしい部分のギャップがより強調されたように感じますね。

青木さんは、本作より前に舞台を見させていただいたことがありまして、なんて美しい人なんだろうと思っていました。アフレコでは「そんな人と共演できるんだ!」とガチガチに緊張してしまいましたが、現場では何気ない日常会話もできて、お近づきになれたと思います!

青木 遊理は、"領域"に来るまでは普通の女子高生だったろうに、覚悟を決めてからの気持ちの変わりようがすごいなと。本当にかっこいいです。それと、感情豊かでコロコロと表情が変わる子ので、そういうところはうらやましいです。

白石さんは、私も以前に別の作品でのお芝居を拝見していたのですが、それが遊理とは全く違うタイプのキャラクターだったので、遊理のお芝居を見て「すごい、こういう白石さんもいるんだ」と、ただただ、感動していました。普段の白石さんはふわふわとやわらかい雰囲気なのですが、遊理は勇ましく叫んだりもする子なので、ご本人とキャラのギャップに、隣でワクワクしていましたね。

――アフレコ現場で印象に残ったことや、演じる際に意識したことを教えてください。

白石 いつも収録の前に、たかた(まさひろ)監督が「今回はこういうことを表現したいです」と説明してくださったので、どこを目指してお芝居をすればよいかがとても明確でした。たかた監督の独特の世界観がこの作品にもピッタリだし、お話そのものも楽しかったので、リラックスして演じることができたと思います。順調で、和やかな雰囲気のアフレコでしたね。現場では、「原作のセリフをなるべくそのまま読むような感じで演じてください」とディレクションをいただきました。セリフをお芝居に落とし込むというよりは、そのまま口にすることで、コミカルなシーンがよりギャグとして引き立ったりするんです。

青木 自分は、アニメでクレジットがこれ程前にくる役は初めてだったので、最初はとても緊張しましたし、不安もありました。でも、たかた監督が毎回場を和ませてくださったお陰で次第にほぐれていきましたね。台本の修正指示にも、監督によるおもしろい小ネタのようなものが挿入されていることもあって面白かったです (笑)。二瀬は、普段はクールで、暗い過去も抱えていますが、遊理の前ではかわいい女の子です。回を重ねるごとに、そうした彼女の人間味がより強く出ていったように思います。現場のディレクションで印象的だったのは、遊理のコミカルなお芝居や、叫び声、やられ声などのシーンでは「なるべく汚い声を出してください」という要望が多かったことでしょうか。こんなかわいい方に汚い声を出して……というのは斬新だなあと(笑)。

――作中で遊理や二瀬が送り込まれる"領域"は、高層ビル群を吊り橋でつないだ広大な空間ですが、お二人は高い場所は平気ですか?

白石 安全が保障されているかぎりは好きです(笑)。作中でも、屋上に柵があるときとないときがありますが、やっぱり何もないと怖いですよね。以前お仕事で、高所で命綱を付けて遊ぶアスレチックを体験したことがあるのですが、周りの人たちが怖がっている一方で、私は意外と楽しめてしまいました。命綱がしっかりしていたから……かな?

青木 白石さんは「安全が保障されていれば」と言いますが、自分は高いところが苦手で、例えば高所で足元がガラス張りになっていたりしたら、どれだけ安全でも無理です(笑)。それなのに、ライブでは柵がないリフトに乗って高所まで上がったりすることもあって、最近はライブのたびに怖がっているような気がします(笑)。

――アニメ公式Twitterで行われた「キャスト直筆ひと言コメントサイン色紙 プレゼントキャンペーン」では、作品を表す言葉として白石さんが「滾る(たぎる)」、青木さんは「感」と書かれておられました。こうした言葉を選んだ理由を教えてください。

白石 絵面という意味でも、一人ひとりの感情の動きという意味でも、とても激しい作品ですので、"これは滾らざるを得ない!"と感じたんです。こんな状況に置かれて、激しく感情が動かない人なんていないのではないかな、と。キャラクターたちの心情を表す言葉、それを見てくださる視聴者のみなさんの気持ちの両方を表現できる言葉として脳裏をよぎりました。

青木 原作を拝見していて、遊理や二瀬が体感しているスリルや緊迫感をまるで自分が体感しているかのように感じましたので、体感という意味がひとつ。二つ目は、彼女たちが"領域"に送り込まれることでさまざまな感情を抱いている。そして、死と隣り合わせの世界だからこそより強く感じられる、今生きていられることへの感謝……という思いを込めました。

――お二人が演じられる、遊理と二瀬以外で気になるキャラクターを教えてください。

白石 "仮面"のアインちゃんです! 彼女を使役する青原和真との関係が親子のようでほほえましいですし、雨に降られるのが楽しいのか、全身で雨を浴びながら「あめ!」と喜ぶシーンが、安済(知佳)さんのお芝居と相まってとてもかわいらしかったので"推し"です!遊理がそんなアインちゃんを見て「こんな子が妹だったらいいのに」と言うシーンがあるのですが、すごく分かるなと(笑)。

アイン
アイン(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


青木 スナイパー仮面のビジュアルがツボにはまりました。スーツでスナイパーライフルを使いこなす姿はとてもかっこいいのに、仮面の上からむりやりタバコを吸う姿はちょっとコミカルだったりして、そんなところもすごく好きです。それと、後半の方で登場する"仮面"の日下部弥生ですね。見た目はもちろん、サディスティックな性格も好きです(笑)。

スナイパー仮面
スナイパー仮面(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


――もしお二人が"領域"に送り込まれたら、どのような武器を使いたいですか? どのような武器であっても、ある程度使いこなせるとしたら……という前提で教えてください。

白石 やっぱり、ライフルかな? 以前、お仕事でサバイバルゲームを体験したことがありまして、対象に狙って当てるのがいかに難しいかはよく知っているのですが、だからこそ、ある程度扱えるという前提でなら使ってみたいなと。"仮面"と距離をとれるのもいいですよね!

青木 日本刀の模造刀を集めるのが趣味だったときがあるので、日本刀を使ってみたいです! …でも、こんなに怖い"仮面"たちと接近戦ができる自信がないので、現実的に考えるならやっぱり銃なのかな? 新崎九遠のように、デタラメに大きな力を持てるのならそれが一番いいかもです!(笑)

――最後に、序盤の見どころや注目ポイントを教えてください。

白石 刺激的なシーンや残酷なシーンなどもある作品ですが、それらを経て進む物語を楽しんでいただけるとうれしいです。遊理のコミカルな振る舞いも、そういった刺激の中で一服の清涼剤になれればよいなと思います。「天空侵犯」は、自分がそれまでと大きく異なる状況に置かれたときに何を思うか、何をするか、誰を信じるかがテーマの作品だと思いますので、今の時代に合っている作品なのかもしれない、と改めて映像を拝見して気が付きました。遊理が何を思い、誰を信じ、何を成し遂げるのかを見守ってあげてください!

青木 二瀬や遊理たちだけでなく、"仮面"たちも本当に個性的で、推しキャラを見つけられるのではと思います。遊理の前では女の子らしさを見せる二瀬のギャップにほっこりしたりもしながら、ドキドキハラハラの展開を楽しんでください!

■Netflixオリジナルアニメシリーズ「天空侵犯」
2021年2月25日よりNetflixで全世界独占配信

スタッフ:原作…三浦追儺/漫画:大羽隆廣(講談社 週刊少年マガジン編集部・DeNA「マンガボックス」連載)/監督・音響監督…たかたまさひろ/シリーズ構成…待田堂子/キャラクターデザイン・総作画監督…植田羊一/総作画監督…牛島勇二、五十内裕輔/美術監督…谷口純基(アートチーム・コンボイ)/音楽…tatsuo、酒井陽一/音響制作…セイバーリンクス/アニメーション制作…ゼロジー/OPテーマ…EMPiRE「HON-NO」/EDテーマ…Have a Nice Day!「わたしの名はブルー」

キャスト:本城遊理…白石晴香/二瀬真由子…青木志貴/新崎九遠…関根明良/本城理火…榎木淳弥/スナイパー仮面…梅原裕一郎/相川守…福山潤/日下部弥生…日笠陽子/沖原真司…緒方恵美/青原和真…遊佐浩二/アイン…安済知佳/ディーラー仮面…伊藤静


リンク:「天空侵犯」公式サイト
    「天空侵犯」本PV
    公式Twitter・@tenkuu_PR


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