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秩父を舞台に繰り広げられる青春劇「心が叫びたがってるんだ。」(以下「ここさけ」)の最速上映会が、9月18日(金)から19日(土)にかけてTOHOシネマズ新宿で行われました。
このイベントでは「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」と「心が叫びたがってるんだ。」が上映される他、「ここさけ」で成瀬順を演じた水瀬いのりさんと仁藤菜月を演じた雨宮天さん、そして司会進行役としてニッポン放送の吉田尚記アナウンサーを迎えたトークショーを開催。深夜のイベントにも関わらず、いち早く「ここさけ」の感動を味わいたい観客で、約500席の劇場は満席となりました。
トークショーは「劇場版 あの花」上映終了後にスタート。水瀬さんは、「アフレコから4か月が経ちましたが、あっという間だったなあという感じです。順という役もまだ自分の近くにある感じがしています」と、いよいよ上映を迎える心境をコメント。雨宮さんは、「早く皆さんに観ていただきたい気持ちでいっぱいです。タイトル通り、私の演じた菜月の心の叫びが皆さんに届きますように」と話しました。
トークが進み、「最近カットした髪が意図せず順と同じシルエットになってしまった」と明かした水瀬さんは、自分の感覚が順という役に大きくシンクロするのだと告白。「自分そのもののように演じたので、観ているとつい恥ずかしくなってしまう瞬間があったりします。でも、心を込めて演じたので、きっといいものになっていると思います」とのことでした。
さらに雨宮さんは、「何でもないシーンの、何となくの表情や会話、キャストさんたちの声に乗せた動きにも注目してもらいたいと思います」と見どころをアピール。また、吉田アナウンサーから“歌うこと”に関してたずねられると、水瀬さんは「その部分だけは、私から何か言ってしまうのではなくて、皆さんに見て感じてもらえたらいいなと思っています」とコメント。水瀬さんの「ここさけ」に注ぐ並々ならぬ愛情がしっかりと伝わった瞬間に、会場も感じ入っていました。
最後に、水瀬さんは「日常生活で感じたり考えたりしていることが散りばめられた作品だなと思っています。受けとるメッセージはひとりひとりで違うかも知れませんが、これを観て、今まで叫べなかったことが叫べるようになる、そんな作品であればと思います。ぜひお楽しみください」、雨宮さんは「高校生の気持ちを思い出して、時にこっぱずかしくなりながら、泣けるところでは思いっきり泣いて楽しんでいただけたらと思います」とトークショーを締めくくり、期待に満ちた雰囲気の中、ついに上映される「心が叫びたがってるんだ。」に臨みました。【取材・文=細川洋平】