20周年で歴代全プリキュア78人が大集合！ 『映画プリキュアオールスターズＦ』キュアウィングTEAMインタビュー 「みんなプリキュアだから、出会った瞬間にお友達」

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女の子が憧れる女の子ヒーロー「プリキュア」は今年20周年。その記念作品として制作された『映画プリキュアオールスターズＦ』では、2004年放送の「ふたりはプリキュア」から最新作「ひろがるスカイ！プリキュア」までの20作品に登場したプリキュアが大集合！　プリキュアが異世界で新たな出会いを果たし、ドリームチームを結成します！　そのひとつであるキュアウィングTEAMのメンバー、キュアウィング／夕凪ツバサ役の村瀬歩さん、キュアマジェスティ／プリンセス・エル役の古賀葵さん、キュアアンジュ／薬師寺さあや役の本泉莉奈さん、キュアフローラ／春野はるか役の嶋村侑さんのインタビューをお届けします。

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■キュアウィング／夕凪ツバサ役・村瀬歩さん、キュアマジェスティ／プリンセス・エル役・古賀葵さん、キュアアンジュ／薬師寺さあや役・本泉莉奈さん、キュアフローラ／春野はるか役・嶋村侑さん　インタビュー

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――映画にはキュアスカイTEAM、キュアプリズムTEAM、キュアバタフライTEAM、そしてキュアウィングTEAMと4つのチームが登場します。キュアウィングTEAMはどんなチームですか？
村瀬　ホッとする穏やかなチームです。平和な人たちばかりで、安心して見ていられるというところがポイントです。
嶋村　キュアバタフライTEAMはけっこうバチバチしている感じがありましたね。
本泉　私たちは冷静に話し合っていましたよね。
嶋村　みんなで、ちゃんと仲間のことが大事だという思いも語り合って……。
古賀　和気あいあいとした雰囲気でしたね。

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――そんな心が優しいプリキュアが集まったキュアウィングTEAMのなかで、自分が演じているキャラクターの立ち位置やほかのメンバーとの距離感など、どんなふうに考えて収録に臨みましたか？
嶋村　みんな、本当に初対面なのかと思うくらい打ち解けていましたよね。
本泉　出会った瞬間にプリキュア同士お友達みたいな感じでした。ことはが魔法を使ったときも、本当は内緒なのに、「プリキュアだから別にいいかなって♪」というセリフそのままで。
嶋村　そんな感じでみんな受け入れていたし、誰かがすごく引っ張っているわけでもないんです。
本泉　協調性の塊でしたね。私の印象では、はるかはムードメーカーだなと思いました。そこに意外とツッコんでくるのがツバサで。
村瀬　ツバサは、けっこう思い込みも激しいタイプなんです。キュアフローラを一目見て、絶対にこの世界のプリンセスだと感じたら、もうそうとしか思えなくなってしまって。
古賀　真っすぐなんですよね。
嶋村　プリンセス！　ああ、いい響き！
本泉　でも正直みんな、警戒心がちょっと薄い（笑）。それは、みんなプリキュアだから信じられるというのもあって。
村瀬　でも、モンスターへの警戒という部分では、さあやがすごく目を光らせてくれていました。
嶋村　さあやはブレーン担当をきちんとやっていたなと。
本泉　確かに、状況を説明するセリフが多かったですね。あとはママ担当ですね。
古賀　そうなんです、エルちゃんをずっと抱っこしていてくれて。
本泉　そこはやっぱり「HUGっと！プリキュア」の一員として、「子供をあやすのは任せておいて」と。
村瀬　ツバサは共感力がすごく高い子なので、共感＆気持ちの受け止め担当みたいな感じでした（笑）。
嶋村　キュアフェリーチェ／花海ことはちゃんは、明るかったですね。思わず笑顔になっちゃう。だからチームのみんなをうまく繫いでくれたのは、ことはかなって思います。
村瀬＆古賀＆本泉　確かに……。
古賀　はるかもことはも、ほわっとした優しさで明るくしてくれるんですよね。そこに共感して、冷静にまとめてくれるツバサとさあやがいて。キュアウィングTEAMのみんなといるときのエルちゃんは、本当に楽しそうで、心穏やかに過ごしていたんです。だからエルちゃん的にはすごく安心する、心地いいチームでした。

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――オールスターズでの共演をしてみて、改めて自分の作品、本来のチームのよさを感じたところはありましたか？
古賀　キュアウィングTEAMは、一見自由そうに見える子もいますが、「みんなのために」と思って行動できる子が集まっているなという感覚がすごくありました。それを見ていると、「ひろがるスカイ！プリキュア」もお互いのためを思って行動していることが多いので、似ていると感じました。
本泉　勤勉な子が多いんですよね。
村瀬　はるかもすごくデキる子だし、さあやが何を言っても納得感があるのは、将来の夢がお医者さんだから。ツバサも航空力学の天才と言われていて。すごい「秀才チーム」です。
本泉　後半に、「HUGっと！プリキュア」の仲間・キュアエールと再会したときに「アンジュ」と呼んでくれるセリフがあるんですが、台本を見たときに引坂さんの声が聞こえてきて。あの声で呼んでくれることが想像できることが「絆」なんだなと、改めて「HUGっと！」チームのチーム感を感じました。それとはまた別のチームでいられるというのも新鮮でおもしろかったです。
嶋村　わかるー！　私もキュアマーメイドに「フローラ！」と呼ばれたとたんに、「これを待っていた」と思いました（笑）。だから、収録終わってすぐに、浅野さんに「名前を呼ばれてキュンとした」と伝えて……。やっぱりみんなと離れて寂しかったんだなと。なじみのある仲間の声が聞こえて、ホッとする瞬間でした。

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――映画オリジナルキャラクターである、キュアシュプリーム／プリムとプーカの印象はいかがでしたか？
古賀　いつもおどおどしているプーカの姿を見ていると、ソラシド市にやってきたばかりのエルちゃんを見ているような感覚になりました。エルちゃんは最初は怖いものがいっぱいでしたが、ソラ、ましろ、ツバサ、あげはたちにお世話をしてもらったり、育ててもらったりするなかで成長し、愛を学んで愛を感じて生きていけることができているんです。劇中でエルちゃんが笑顔でプーカを励ますシーンがあるのですが、そこでエルちゃんの成長をすごく感じました。同じような経験をしているからこそ、自分がみんなに助けてもらえたように、自分も誰かを助けたいという心が、作品だけでなく映画にも繋がっていて、素敵なシーンだなと思いました。
村瀬　キュアシュプリーム／プリムの存在感は、強烈でしたね。キュアシュプリームの揺るぎなさと、ほかのプリキュアのスタンスの違いが、この映画にもたらす意味は大きいなと思いました。
嶋村　「プリキュアになるって、こういうことなんだ」とわかると思います。
本泉　そうなんですよね……プリキュアになる過程はどの作品でも描かれていますが、キュアシュプリーム／プリムの存在によって、よりその理解や意識が深まると思います。
村瀬　キュアシュプリーム／プリム役の、坂本真綾さんの演技に圧倒されました。クールで迫力のある声で、強く印象に残りました。
嶋村　今作はプリキュアの多様性の集大成みたいな作品で、プリキュアも78人いるのにまだ新しいプリキュアの姿があるなんてすごいなと思いましたし、プリムの存在がやっぱりおもしろいので、ぜひご自分の目で見ていただけたら、私たちと同じ気持ちになってもらえるのではと思っています。

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――最後にキュアウィングTEAMを代表して、ファンへのメッセージをお願いします。
村瀬　５年振りのプリキュアオールスターズということで、「ひろがるスカイ！プリキュア」のメンバーは初の映画になります。ツバサやエルちゃんたちも、ひとりひとりのキャラクターが成長し、いろんな体験を経たうえで、オールスターズに参加できることをとてもうれしく思っています。僕たちキュアウィングTEAMは楽しく和気あいあいと演じさせていただきました。ストーリーも映像もすばらしいので、「タイトルにある〝Ｆ〟とは何か？」という答えは、ぜひ映画館でご自分の目で見て、心で感じていただけたら、きっと満足していただけるのではないかと確信していますので、一度と言わず何度でも見ていただけたらうれしいです。

【取材・文：ナカムラミナコ】