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2024年も200以上の新作アニメが放送・配信され、多数の映画も公開されました。それに伴って、数えきれないほどのアニソンも生まれています。今回は、そのアニソンの多くを把握し、聴き込んでいるであろうDJたち約100人に「2024年のいい曲トップ5は?」というアンケートを実施。ポイント化してランキングをつくりました。
回答してくれたのは北は北海道、南は鹿児島まで全国各地で開催されているアニソンDJイベント、通称“アニクラ”で活躍するDJたち。そんなアニソンの達人たちによる2024年のアニソンランキングから、まずは11~20位をご覧ください。
声優ソングやキャラクターソングから一般アーティストまで、今年もバラエティに富んだ人々による楽曲が人気となったことがわかります。春の話題作『ガールズバンドクライ』はトゲナシトゲアリによるオープニングテーマ「雑踏、僕らの街」などほかの楽曲にも票が分散したため、19位の挿入歌が最高位となりました。
続いてトップ10はDJ陣から届いたコメントとともにどうぞ。
「10年前にリリースされてたんか?ってくらい聴き馴染みがすごい、ややローテンポなヲタ芸曲」
「サビ頭を聴いて一瞬『SoltyRei』の『clover』が過ぎった」
「令和に、こういうどこか平成を感じ刺させる楽曲が生まれてくれたのが嬉しい」
「この90年代感は病みつきになる」
「2024年のアニソンでも曲の爽快感がずば抜けている」
「超ショートのイントロからアップテンポなサビ歌唱でドン!とインパクトで掴んできたと思えばAメロ→Bメロもノリを止めず、サビ→跳びポとずっと勢いが止まらず駆け抜けていく展開がよかった」
「今年の流行である、ラスサビ言い直しや飛びポがポイント高い」
8位:編集点 / 真咲(CV:長谷川育美)(『真夜中ぱんチ』EDテーマ)
「ポエトリーリーディングで鮮やかに主人公の心情を描く。フル版のピアノソロも必聴」
「音で聴いても気持ちいいし、フル尺でアニメを振り返りながら真咲の感情をたっぷり味わえるのも素敵」
「これといい『終末トレインどこへいく?』の「GA-TAN GO-TON」といい春はチル曲祭りだった」
「ずっと口ずさんでいたくなる歌詞。劇中でみんなでワイワイ踊ってる所も好きでした」
「牛尾憲輔テイストが効きまくりで踊れる。今後のアニクラアンセムになることは必至」
「2024年アニメバンドで一番トガッてたバンドはトゲナシトゲアリでも救世グラスホッパーでもなくこいつら。いねぇよ、キーボードとギターとテルミンの高校生バンド」
「“未完成なままでいいの エンドロールはいらないから”←本当にね」「最終回のラストに持ってきた演出はちょっと卑怯。すごい」
「Lezelさんは『葛藤Tomorrow』もよかったけど、やっぱりこっち」
「アニメに寄り添ったアニソン、という点では今年一番でしょう」
「優しいメロディラインと強烈な歌詞が頭に残り続けるグッドチルな名曲」
「ほっこりしていて落ち着いて聴けるのが好き」
「エンディングテーマの『今晩の喧嘩』もだけど、あんな変なアニメとこういう良曲がタイアップするのはマジで変すぎる!」
「本編と歌詞がドンピシャで脳汁」
「2番以降の歌詞に涙」
「アニメに寄り添いつつ。楽しいこともつらいことも、いろんなことを昇華させてくれて晴れやかな気持ちになれる」
「『アニサマ』における北宇治カルテットとの歌唱は今年のアニソンシーンのハイライトのひとつ」
「作品の世界観や主人公の心情を表現していてアニメとシナジーが高く、グッとくるし暖かな気持ちになれる」
「近年伸びまくっている鈴木愛奈の代表曲になるのでは」
「フルが最高すぎて泣ける。アニメ版だけしか聴いてない人は絶対に聴いてほしい」
「いい曲過ぎて何回聴いても泣きそうになる」
「“頬は化粧の匂い”←ここ」
「原作理解度の高い歌詞がよかった!」
「『ダンジョン飯』の曲は良曲ばかりだったけど、やっぱりこれ」
「“一撃で刺す”このパンチライン1つで今年1位の座は決まったようなもの」
「Hilcrhymeのアニソンにハズレなし、どころか大当たりしかない」
「Hilcrhymeとしての活動が20年近くにもなるTOC氏が、ラッパーとしての自身を礼賛するヒップホップらしいヒップホップ。アニメタイアップとは程遠すぎるはずのこの曲が奇跡的な化学反応を見せ、『即死チート』というアニメとこれ以上ないほどマッチしている」
ベストアニソンと同時に行なった「2025年にブレイクするアーティストは?」というアンケートでは、昨年の同アンケートに続いてLezelさんが1位となりました。
今年のLezelさんはベストアニソンランキングで6位にランクインした「未完成ランデヴー」や、『嘆きの亡霊は引退したい』オープニングテーマ「葛藤Tomorrow」といったアニメで“美味しい”使われかたをした楽曲でファンの心を掴みました。
また2022年にスタートしたプロジェクトである4位の「うたごえはミルフィーユ」は、2025年にアニメが放送される予定もあり、さらに注目が集まるのは間違いなさそうです。
【取材・文:はるのおと】