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2025年12月28日、埼玉県・ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン ホールAにて、地域活性化プロジェクト「温泉むすめ」のライブ「温泉むすめ 5th LIVE Five 温☆Sparkle!!!!!!!!!」が開催されました。
プロジェクト始動から9年目という節目に開催された本公演。タイトルに冠された「Five」にはSPRiNGS、AKATSUKI、VUCCA、ゆのはな選抜という4つのユニットに加え、会場に集まった“ぽかさん(ファン)”という5つの存在が共鳴し合うという意味、そして5thライブであるという意味が込められ、9つの「!」は「9年目であること」とはじまりのユニット「SPRiNGS」の人数の9キャラクターが集結したことを意味しています。今回は全20名のキャストが集結し、熱狂と感動に包まれた第2部の模様をお届けします。
第2部の幕開けを担ったのは、SPRiNGSにとって不動のライバルユニット・AKATSUKIでした。富田美憂さん(鬼怒川日向役)、田澤茉純さん(玉造彗役)、岩橋由佳さん(別府環綺役)の3人が揃うのは、実に2019年2月以来、約7年ぶりのことです。
ステージ中央で3人が向き合い、静寂の中で始まった「情熱のパラディソ」のアカペラ。富田さんの鋭い歌声に2人が声を重ねるイントロは、瞬時に会場を彼女たちの支配下に置きました。続く「暁のDiva」や「Hang out!!!」では、年月を感じさせないキレのあるダンスを披露。さらに新曲「Toxic World」では、ステージ上に用意されたゴージャスな椅子に座り、ダンサーを従えて挑発的な表情を見せるなど、これまでのパワフルなイメージを塗り替える扇情的な世界観を提示しました。
AKATSUKIが作り上げた熱狂に、新しい風を吹き込んだのが2025年始動の新ユニット・VUCCA。玉名満美役の青木陽菜さん、福地珊瑚役の反田葉月さん、稲取ひなめ役の鈴木杏奈さん、別所愛染役の立石凛さん、鹿教湯万美役の瀬戸桃子さんの5人がソロ楽曲を通じてそれぞれの個性をアピールしました。
番傘を用いた立石さんの情緒的なバラードから、ex.JUDY AND MARYのTAKUYA氏がギターで参加した弾けるようなポップナンバーを披露した青木さん、中毒性の高いフレーズに合わせて会場全体がペンライトを回した反田さんの電波ソング、瀬戸さんの魂を揺さぶるロック、鈴木さんの圧巻の歌唱力が光るロックンロールまで。その音楽性の幅広さは、現在の温泉むすめたちの多様性を象徴しています。そしてユニット曲「オーバーフロー!」で見せた爆発的なエネルギーは、彼女たちがこれからのプロジェクトを牽引していく一翼であることを確信させるものでした。
ユニットの枠を超えた試みも、プロジェクトの絆を感じさせるものでした。宇奈月明嶺役の黒木ほの香さん、上諏訪雫音役の諏訪ななかさん、塩原八弥役の澤田美晴さんによるゆのはな選抜は、新曲「温泉?ダイダイダイスキ!」や「Petit Etoile」「咲かせよ 沸かせよ バンバンBURN!」といったプロジェクトのキラーチューンでお祭りムードをさらに引き上げます。
そして、多くのファンが何よりも待ち望んでいた、プロジェクトの原点であるSPRiNGSの9人が集結する時間がやってきます。草津結衣奈役の高田憂希さんを筆頭に、箱根彩耶役の長江里加さん、秋保那菜子役の高橋花林さん、有馬輪花役の本宮佳奈さん、道後泉海役の篠田みなみさん、登別綾瀬役の日岡なつみさん、下呂美月役の佐伯伊織さん、有馬楓花役の桑原由気さん、奏・バーデン・由布院役の和多田美咲さんがステージに揃い、「ただいま!」の声が発せられた瞬間、会場には多幸感が広がりました。
黒と朱色を基調としたシックな衣装を纏った「純情-SAKURA-」でのクールな立ち居振る舞いから、SPicA、しゃんぷーはっと、雪月花というユニット内ユニットによる個性豊かなステージ、さらには箱根彩耶役の長江さんがステージを全力疾走してゴールテープを切るという、キャラクターの個性を活かした演出まで……彼女たちが積み重ねてきた歴史と、今なお失われないフレッシュな輝きに、客席からは惜しみない拍手が送られました。
本公演のクライマックス、そこにはひとつの美しい「継承」の形がありました。SPRiNGSが披露したのは、かつてライブタイトルにもなった名曲「湯夢色バトン」。横ならびになったメンバーが自分のイメージカラーにペンライトを切り替え、隣へ、また隣へと光をつないでいくパフォーマンスは、元来はSPRiNGS内の絆、そしてプロジェクトと温泉地の絆を表したものだったのでしょう。しかし、この日のステージではその意味がより大きく広がって見えたのです。
SPRiNGSが「湯夢色バトン」で優しく場を整えたあと、最新ユニットのVUCCAが「未来の彼方」を歌い、最後は全出演者20名が揃ってアンセム「青春サイダー」へと続く流れ。それはまさにSPRiNGSが守り続けてきたプロジェクト発足時の想いが、すべての温泉むすめに広がり、これからも輝いていく様子を鮮烈に描き出していました。
アンコール、SPRiNGSの9人のみで歌われた「70億分の9の奇跡」。そこで高田さんが放った「このぽかぽかとした気持ちを抱えて、ぜひ全国の温泉地に遊びに行ってください!」という言葉は「温泉むすめ」プロジェクトが持つテーマそのものであり、改めてステージと客席、そして日本中の温泉地をひとつに結びました。10年目へと向かう彼女たちの輝きは、これからも各地の温泉地を熱く、優しく、照らし続けるに違いありません。
【取材・文:はるのおと】
リンク:温泉むすめ公式サイト
温泉むすめプロジェクト公式X(Twitter)・@onsen_musume_jp
温泉むすめ公式YouTubeチャンネル