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2024年に第一期(2クール24話)が放送されたTVアニメ『ダンジョン飯』(英題:Delicious In Dungeon)。2027年10月より、いよいよ第二期の放送が決定! 米国ロサンゼルスで開催された「Anime Expo 2026」では、会期三日目の7月4日、TRIGGERパネルにて最新のウルトラティザービジュアルなどが発表されました。
本稿でご紹介するのは、もう一つの特別企画。アニメエキスポと時を同じくして、2026年7月2日より同地ロサンゼルスで開催中の『九井諒子展 &「ダンジョン飯」迷宮探索展』の模様をレポートします!(※同会場での会期は2026年7月26日まで)
オリジナルの『九井諒子展 &「ダンジョン飯」迷宮探索展』は、アニメ第一期が放送された2024年春から東京・名古屋・京都・福岡・大阪・熊本・北海道と日本国内を巡回。昨年2025年7月の東京・池袋での凱旋開催に加え、同10月にはニューヨーク会場(Chelsea Walls)でも開催実績のある、大人気の展覧会です。
「『ダンジョン飯』迷宮探索展&九井諒子展」ロサンゼルス会場。「Anime Expo 2026」会期中には思い思いのキャラクターのコスプレで駆けつけるファンも。
ロサンゼルスでの会場は、日系人街リトルトーキョーとも隣接するアート地区の「Art Share L.A.」。普段はギャラリーのほか、小劇場やダンススタジオとしても利用される広大な敷地を二つのセクションに分け、アニメ『ダンジョン飯』の世界と原作者・九井諒子の漫画世界とを同時に満喫できる、体験型エキシビションです。アニメエキスポの会場であるコンベンションセンターからハシゴ可能な距離感ということもあって、会期中の7月5日に現地を訪れると、時間制チケットを予約購入した入場待機列が表通りにあふれるほどの大盛況でした。
展覧会場「Art Share L.A.」は、ダウンタウンの「Anime Expo 2026」会場からも近く、日系人街リトルトーキョーに隣接したアート地区に位置する。
入ってすぐのエリアは『九井諒子展』。初期作品集『竜の学校は山の上』(2011年)『竜のかわいい七つの子』(2012年)『ひきだしにテラリウム』(2013年)の精密な複製原画を中心に、漫画家・九井諒子の創作の原点を探ります。九井先生はごく初期をのぞいて大半がデジタル作画とのこと、肉筆原稿の展示とは趣が異なりますが、そのぶん、頭に浮かんだアイディアが実際の完成原稿になって刷り上がるまでの試行錯誤がうかがえる、贅沢なキュレーションが見事です。
「九井諒子展」セクションの『ひきだしにテラリウム』展示。後の『ダンジョン飯』にも通じる「食」や「幻獣」を扱った初期作の複製原画がたっぷり堪能できる。
とくに、単行本表紙のカラーイラストを準備するためのラフスケッチが無数に並べられたコーナーの、さらっと描かれたラクガキのような全点が、どれも美しくてとびきりかわいい! イメージスケッチには「これもグッズにして売ってほしい!」と悲鳴が上がり、表紙案が十数点並んだ壁の前では「どの構図が一番好き?」と即席の人気投票が始まり、「九井諒子展」キービジュアルのドローイング過程をタイムラプス映像で流す画面の前には、つねに黒山の人だかりができていました。
熱心に展示に見入る人々。推しキャラのグッズにはしゃぐ愛読者のほか、子供連れのファミリー、地元メディアの取材班など、老若男女さまざまな来場者が。
商業誌デビュー以前、2009年頃からの紙の同人誌の貴重な原本も展示。日本国内の会場と同様、九井先生ご本人や関係者の談話をまとめたキャプションも丁寧に英語に翻訳され、英語版コミックスが刊行されているものについては、日本語の複製原画に加えて英訳パネルも添えられるなど、細やかな気配りも。英語の他に、中国語やスペイン語、ドイツ語などでも感嘆の溜息がもれる、世界中のファンの聖地といった様相でした。
『ダンジョン飯』エンディングで使用されたイラストはどれも見ごたえたっぷり!
続けて『「ダンジョン飯」迷宮探索展』に突入する前のホールウェイには、本展用に描き下ろされた『ダンジョン飯』スペシャルイラスト、同じくアニメ『ダンジョン飯』エンディング映像用に描き下ろされたイメージボード、そして『ダンジョン飯』単行本第一巻の表紙イラストの制作プロセスなど、見ごたえたっぷりの複製原画展示が。
アニメ『ダンジョン飯』劇中の「魔物食」を精巧に再現した食品サンプル。マンドレイクとバジリスクのオムレツほか。
順路を進むと、いよいよ迷宮探索のスタートです。大蝙蝠とマンドレイク、動く鎧やケン助など、作中に登場する「実物」が展示され、漫画原作がアニメに、アニメ作品が「リアル」に……という展示の流れに、来場者は大興奮。アニメ版のスチル画像や調理レシピとともに展示される、作中の「魔物食」を精巧に再現した食品サンプルは、前回の会場から点数が倍増しているそうです。大サソリと歩き茸の水炊き、宝虫のおやつ、マンドレイクとバジリスクのオムレツ、ジャック・オー・ランタンのポタージュ、ダンプリング……いったい、どのごはんが追加されたのか? は、是非とも会場で確かめてみてください!
顔ハメパネルは表情が命。ぜひライオスたち一行に加わった顔をして写ってみよう。
進むほどに照明が暗く落とされていく雰囲気たっぷりのダンジョン最奥には、ライオスたち一行にカエルスーツ姿で一緒に加われる顔ハメパネル、ジャイアントクラーケンのフォトスポットに加えて、なんと、実物大(?)のレッドドラゴンまで登場! 思い思いに「食われる」記念撮影ができるコーナーはとくに大人気で、見知らぬお客さん同士がその場でスマホを渡し合い、映えるポーズを工夫してノリノリで撮り合いっこが続きます。その様子はさながら、同じ迷宮をばらばらに探索する異なるパーティーが、一時的に共闘する作中の一場面のよう。
一番人気は、本会場から新設された、レッドドラゴンとのフォトスポット! 物語冒頭、大きな口にくわえられたファリンの姿を再現しようとポーズを工夫するファンたちも。
しっかりと食べられそうな写真にするには、飛び込む勇気!
担当者にお話を伺うと、ニューヨークは会場面積の都合でややコンパクトな内容となったものの、今回のロサンゼルス会場はより面積が広く、展示の見ごたえも十分なボリューム感を持たせているとのこと。アニメ第二期放送を記念して、日本国内でも滅多に見られなかった展示物が追加されているのが、一番の見どころとのことでした。
物販コーナーのお品書き。日本会場でのグッズに加え、米国オフィシャル版のグッズ、中国でのイベント時に発売されたアイテムなども。
物販コーナー、売れ行き好調なのは、キャラクターたちがキノコの着ぐるみに包まれたランダムぬいぐるみキーホルダー。中国語版『迷宮飯』も大好調とのこと。
物販コーナー、『ダンジョン飯』と「九井諒子展」のオリジナルステッカー。他に、アクリルスタンド、缶バッジ、Tシャツ、複製原画なども販売中。
米国版のオフィシャルグッズに加え、日本直輸入の会場限定グッズもひしめく物販コーナーには、作中の魔物食をフィーチャーした食欲をそそられるグッズも多く販売。今回はあいにく場内でリアルな飲食物の提供はありませんが、迷宮探索を終えた冒険者たちは、「あー、おいしそうなものいっぱい観たらお腹すいてきちゃったよー!」と嬉しい悲鳴を上げていました。
TVアニメ 『ダンジョン飯 Season2』は、2027年10月より放送予定、Netflixほか各種配信サイトでも順次配信予定です。そして『九井諒子展 &「ダンジョン飯」迷宮探索展』ロサンゼルス会場の会期は、今月26日まで。特典プレート付きチケットは完売していますが、アニメエキスポ終了後、一般入場チケットは比較的入手しやすくなるようです。米国西海岸近郊にお住まいの皆さん、貴重なこの機会をどうぞお見逃しなく!
【取材・文/岡田育】
Ryoko Kui Exhibition & "Delicious in Dungeon" Exhibition in LA
九井諒子展 &「ダンジョン飯」迷宮探索展in LA
チケットサイト
https://www.eventbrite.com/e/ryoko-kui-exhibition-delicious-in-dungeon-exhibition-in-la-tickets-1989407775209