3月22日(水)にスペシャルタッグマッチシングル「Welcome to the stage!」をリリースした鷺巣詩郎さんと高橋洋子さんの合同取材が、「シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽」が開催されている文化村オーチャードホールで行なわれました。
「Welcome to the stage!」は、「エヴァンゲリオン」のファンにはおなじみの「EM20」のボーカル版や、「シン・ゴジラ」の劇中で流れた「Who will know」などを収録。「エヴァンゲリオン」シリーズの主題歌などで知られる高橋さんがボーカルを、同シリーズと「シン・ゴジラ」で音楽を手掛けた鷺巣さんが自身の楽曲をアレンジしています。
このタッグが実現した経緯について、鷺巣さんは「高橋さんから『エヴァで長く知られている曲をヴォーカライズして歌いたい』と提案されて喜んで引き受け、こちらからは『シン・ゴジラ』の曲も歌ってください』とお願いしました」と、お互いに提案を受け入れたことを明かし、ステージ上でも「ありがとうございました」と礼を伝え合う姿が見られました。
ボーカル曲として生まれ変わった楽曲「EM20」について、高橋さんは「『これを歌っているのは誰?』と聞いていただける部分もある。デビュー25周年を機に、これから始まる新しいステージを、この1枚から想像していただけると思います」と、このシングルで新たなチャレンジができたことを振り返りました。
続いて、鷺巣さんが作曲・編曲・総監督、高橋さんがゲスト出演し、1997年の「エヴァンゲリオン交響楽」以来20年ぶりの開催となった「シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽」の話題に。高橋さんが「鷺巣さんの頭の中にある音や色が表現された世界。夢のような時間でした」と表現すると、それを受けた鷺巣さんは「高橋さんはポップスとクラシックのどちらもこなせる唯一無二のシンガー。このコンサートではマストの存在でした」と語り、お互いに讃え合いました。
また、コンサートのエグゼクティヴ・プロデューサーを務めた庵野秀明さんについて、鷺巣さんは「ずいぶん前から準備をしている中で、『ゴジラ』と『エヴァ』、どうやって相互乗り入れをするか、そのヒントになるアイデアを庵野さんが的確に投げかけてブラッシュアップしてくれた。そして、単に2作品のオールスターの羅列ではなく、タイトルの向こう側にあるものを表現するという我々のテーマをしっかり叶えてくれた」と敬意を表しました。
ステージの最中には、「エヴァンゲリオン」シリーズの綾波レイ役であり、コンサートの司会を務めた林原めぐみさんから、「『エヴァ』と『シン・ゴジラ』が溶け合ってきた」という発言もあったといい、鷺巣さんからは「2日間の開催で終わるのが残念」と、コンサートの終幕を惜しむ声も挙がっていました。【取材・文=麻布たぬ】
■シングル「Welcome to the stage!」
作曲・編曲…鷺巣詩郎/歌…高橋洋子
発売:3月22日(水)
価格:税別1500円
仕様:安野モヨコ描き下ろしイラストジャケット
■アルバム「シン・ゴジラ劇伴音楽集」
鷺巣詩郎・伊福部昭
発売:3月22日(水)
価格:税別2500円
リンク:
高橋洋子シングル「Welcome to the stage!」
アルバム「シン・ゴジラ劇伴音楽集」