――原作となるゲーム「サイバーパンク2077」は2020年末に発売されています。今回のアニメ化企画が始まったのは、どれくらい前になるんでしょうか?
今石 最初に話をもらったのは「プロメア」を制作していた頃だと思うので、2018年前半くらいかな。当然、ゲーム自体まだ開発中だったんですけど、ウチの社内の人間にも、開発会社であるCD Projekt REDが手掛けた「ウィッチャー」シリーズの評判がすごくよかったんですよ。
本作の主人公であるデイビッド。貧困のどん底にいた彼は、あるきっかけで軍用のサイバーウェアを手に入れることになるCD PROJEKTR, CyberpunkR, Cyberpunk 2077R and Cyberpunk: EdgerunnersR are registered trademarks of CD PROJEKT S.A. c 2022 CD PROJEKT S.A. All rights reserved. All other copyrights and trademarks are the property of their respective owners.
月にあこがれるネットランナーのルーシー。彼女とデイビッドはブレインダンスをともにし、つかの間のデートを楽しむCD PROJEKTR, CyberpunkR, Cyberpunk 2077R and Cyberpunk: EdgerunnersR are registered trademarks of CD PROJEKT S.A. c 2022 CD PROJEKT S.A. All rights reserved. All other copyrights and trademarks are the property of their respective owners.
――ゲームの開発と並行しながら、アニメの企画も進んだわけですね。今回、脚本は海外のチームとの共同作業だったようですが、どんなふうに進められたんでしょうか?
今石 最初にCD Projekt RED側が元となるストーリーを持ってきたんですけど、僕らとしてはそれがちょっとゲーム的すぎるというか。アニメにしずらいところがあったんです。向こうのスタッフは普通にアニメが好きで――だからこそ僕らに声をかけてもらったんだと思うし、アニメへの理解度も高かったんですけど、やっぱりゲームの考え方がベースにある。自分がプレイすることを前提にすれば、この出来事とそれに対するリアクションで感情移入ができる。でも、アニメはゲームと違って客観で見なきゃいけないんですよね。ただ出来事が起きて、それに反応した……ではダメで、そのとき登場人物がどういう気持ちなのか、わかるように作らなきゃいけない。
大企業からの依頼で、公表できない荒事を請け負うサイバーパンク(エッジランナーズ)の面々。左より、チームの中心人物であるメイン、ピラル、ドリオ、キーウィCD PROJEKTR, CyberpunkR, Cyberpunk 2077R and Cyberpunk: EdgerunnersR are registered trademarks of CD PROJEKT S.A. c 2022 CD PROJEKT S.A. All rights reserved. All other copyrights and trademarks are the property of their respective owners.
スタッフ:原作…CD PROJEKT RED(「サイバーパンク 2077」)/監督…今石洋之/キャラクターデザイン・総作画監督…吉成曜/スクリーンストーリー…バルトシュ・シュティポー/脚本…宇佐義大、大塚雅彦/音楽…山岡晃/原案…ラファウ・ヤキ/プロデューサー…本間覚、バルトシュ・シュティポー、エルダー爽/クリエイティブディレクター…若林広海/アニメーション制作…TRIGGER