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現在、テレビ東京系で毎週水曜に好評放送中のテレビアニメ「双星の陰陽師」に携わるスタッフにスポットを挙げる連載企画「双星のWebNewtypeインタビュー」。
第2回にご登場いただくのは、「ジャンプSQ.」で連載中の原作コミックを担当している集英社の玉田純一さん。原作者の助野嘉昭さんに最も近い位置で「双星の陰陽師」に携わっている玉田さんに、原作コミックとアニメの関係を交えながら、5月放送分(第5話から第9話)を振り返ってもらいました。
――はじめに原作コミックの連載の成り立ちをお伺いできればと思います。また、連載の決め手となった魅力とは何でしょうか?
玉田:助野先生の前作が終盤を迎える頃に、連載の合間を縫って「双星」のネームを作成し、連載会義を通しました。先生は大変だったと思います。当時から「夕方アニメになるように」を合言葉に、王道的魅力を盛り込んでいったのが、決め手になったと思います。
――連載が始まった当時の読者の反応はいかがでしたか?
玉田:アンケートも連載開始時から上々で、コミックスの初速も良かったですね。漫画は、あまり読者の生の反応がわからないのですが、連載開始後すぐのジャンプフェスタに来てくれたお客さんの中に、若い男の子が増えていて、それが嬉しかったですね。
――“双星の陰陽師”というコンセプトや、バトルとラブコメのバランスなど、いわゆる陰陽師作品の中でも個性が際立っています。コミックを担当する上で留意していることはありますか?
玉田:一番大切なのは、まずは毎月の連載をどう面白くしていくかだと思っています。そのミッションの中で、「双星の陰陽師」の特徴である“主人公が2人”という部分はすごく扱いが難しいので、この漫画の中で起きることが、彼ら「2人」にどういう意味を持つのかは気をつけたいと思っています。
――非常に魅力的なキャラクターが多いですが、個人的に思い入れの強いキャラクターはいらっしゃいますか?
玉田:やはり「ろくろ」と「紅緒」…男目線的には特に「ろくろ」の方でしょうか。連載開始から3年弱、毎月少しずつ大きくなっていく彼らを見るのは楽しいですね。今から原作を読み始めた人も、アニメを見始めた人も、まだまだ強くなる彼らの成長を追ってほしいと思います。あと、神威が個人的に好きなので、登場が楽しみです。
――アニメ化が決まった時の助野嘉昭先生の反応はいかがでしたか?
玉田:喜んでおられたような記憶はあるのですが、電話でお伝えしたために、それがどれくらいのテンションだったのかは、いまいち覚えていないですね…。アニメ化するとなると、また一層頑張らなくては、という話になったような気がします。
――アニメを巡って、助野嘉昭先生とのエピソードが何かあれば教えてください。
玉田:オーディションに助野先生と参加させていただいて、2日間に渡って、本当にたくさんの声優さんの演技を聞かせていただきました。それがすごく面白くて、先生もすごく楽しそうで、最初にキャラの声を聞いたあの時が、ある意味で一番アニメ化の実感が沸いた瞬間だったかもしれませんね。悠斗役の村瀬さんに関しては、助野先生曰く「村瀬さんというか、悠斗がブースに入ってきた」とのことです。
――制作面で、アニメからコミックへの影響はありますか?
玉田:うーん、何でしょうね…。まだ原作でも出していない設定や、キャラクターのことを考えたりすることが多くなった、というのはあると思います。特に十二天将は、原作の予定より早めに作ることになったような…? 個性的なキャラクターばかりだと思うので、お楽しみに!
――5月に放送された各話での好きなシーンやお気に入りの台詞の場面などを教えてください。
第5話「十二天将 朱雀 THE GUARDIAN SHIMON」では、士門の呪装シーンと、ラストのろくろが笑うシーンが好きですね。すごい陰陽師がいるということを知ったろくろが、その格好良さを認めて笑うというのが、とても良かったと思います。
第6話の「紅緒と繭良 GIRLS' PARTY」では、紅緒と繭良が抱き合うシーンがすごく良かったと思います。紅緒がそっと手を回すところが特に。真っ直ぐな気持ちが通じた瞬間というのはいいですね。おはぎ屋のおばちゃんを支えるきなこもかわいくて、すごく好きです!
第7話「新たなる試練 UNBELIEVABLE GAME」、この話で印象に残っているのは、「果糖大切断」のきなこ必殺技シーンです! カットインをギャグで使うとは思わなくて、すごく笑いました。僕もあそこでグッときなこが好きになりました。紅緒がパンツを見られた時の赤面もなかなかな破壊力でした。
第8話の「ろくろの気持ち SHOCKING CONFESSION」は、清弦が格好良いというのに尽きますね! 気のせいでしょうか、やや下からのアングルが多くて、気だるさの中に、威圧感も感じました。諏訪部さんのお声も演技も最高だと思います!
第9話「交錯する悲劇 TRAGEDY COMES WITH SMILE」、この回は、何よりも“雛月の悲劇”ですね。アフレコの時から、声優の皆様のものすごい演技に、鳥肌が止まらなかったのを覚えています。完成した映像でも、妥協することなく「悲劇」を描ききってくださったと感じています。ろくろと紅緒の真の戦いが始まった回となりました。
――今後のアニメの展開で楽しみにしていることは何でしょうか?
玉田:個人的にも、神威というキャラクターが好きなので、どんな映像になるか楽しみにしています。あとは、最凶最悪の敵・悠斗との戦いに、ろくろと紅緒がどう立ち向かっていくのかを、視聴者の皆様にも楽しんでいただければと思います。
――最後に原作とアニメをご覧になられているファンの皆さまにメッセージをお願いします。
玉田:作品に関わらせていただいている一人として、また視聴者の一人として、原作もアニメも皆様と一緒に楽しんでいければと思います。面白いキャラクターがこれからもたくさん出てくるので、一番好きなキャラクターを見つけてもらえると、担当としても、とても嬉しいです。