新作&おすすめアニメのすべてがわかる!
「月刊ニュータイプ」公式サイト
会場は超満員! 様々なところから歓声が飛び交っていました
壇上にまず登壇したのは、若林広海副監督(シリーズ構成も担当)。アメリカにとって特別な日である独立記念日の夜。そのひとときを、家族や友人と過ごす代わりにTRIGGERとの再会を選んだ数千人の観客たちを巧みに煽りながら、今石洋之監督とキャラクターデザイナーのコヤマシゲトさんをステージに呼び込みました。
イベントには、旧作からのファンのみならず、本作で初めて『パンスト』に触れるという観客も多く詰めかけており、若林さんは「君たちを待っていたよ!」と歓迎の言葉を贈りつつ、『パンスト』の世界観を改めてプレゼンテーション。天界から素行不良で追放された姉妹・パンティとストッキングが、ゴースト退治を命じられるも欲望のままに行動してしまい、なかなか天界へ戻れない――というシリーズの基本設定を紹介しました。
キャラクター紹介が始まると、スクリーンに映し出されるたびに歓声が巻き起こり、なかでも新キャラクター・ポリエステルとポリウレタンには、ひときわ大きな声援が送られました。
「15年前、最終回を作ったときには、まさかここまで続くとは思っていなかった」と語る今石監督。その言葉に、若林さんも「皆さんの声があったからこそ、再びパンティとストッキングの物語を描く機会をいただけました」と感謝の気持ちを述べました。
場内の熱気が最高潮に達したところで、ステージが暗転し、#01の先行上映がスタート。上映後には、再びスタッフ陣が登壇し、観客の笑い声を聞いて「ようやく胸を撫で下ろした」と語りました。
新作EPISODE 01は、旧作の最終回から“5分後”の世界を描くという大胆な構成。若林さんは「15年経ってどう再開すべきか悩みました。最終回をなかったことにしたり、主人公を変えたりも考えましたが、やはりこれが一番“らしい”展開だと思ったんです」と語ります。
キャラクターデザインについては、旧作で錦織敦史さんが手がけた設定画を引き続き使用。一方で、コヤマシゲトさんが新たにカラーデザインを担当し、「変わっていないように見えるかもしれないけれど、並べてみると一目瞭然。これまでの経験を詰め込み、クソみたいなアニメを本気で作りました」と熱い想いを語りました。なかでも、EP 01に登場するパンティの“魂”の色には、特に強いこだわりがあるそうです。
今回のプロジェクトには、TRIGGERを支えてきたスタッフ陣が勢揃いしています。コヤマさん、錦織さん、すしおさん、坂本勝さん、吉成曜さん、そして今石監督に加え、新作『サイバーパンク:エッジランナーズ2』で監督を務める五十嵐海さんも参加。若林さんは「TRIGGERの屋台骨が集結しました」と自信をのぞかせました。
写真左より、若林広海さん、今石洋之監督、コヤマシゲトさん(ギークボートのお三方)
イベント終盤には、「One more thing...」という某テック企業風の前振りとともに、コヤマさんがパンティとストッキングの新作フィギュアを紹介。「HELLO! GOOD SMILE」より、本作初の立体化となるアイテムの発売が発表され、実物もステージ上に登場。二人が搭乗するシースルーや、ロングヘアーへの差し替えが可能な点などが紹介されると、会場から大きな拍手が起こりました。なお、このフィギュアはパネルの翌日よりAnime Expo会場で先行販売されることが明かされました。
そしてラストには、五十嵐監督によるビデオメッセージとともに『サイバーパンク:エッジランナーズ2』のティザーPVが初公開! 第1期監督を務めた今石監督は、「僕が恐怖を感じるほどの才能がある」と五十嵐監督の演出を絶賛。脚本はTRIGGER代表・大塚雅彦さんが続投し、キャラクターデザインは菅野一期さんが担当。ベテランと若手スタッフのコラボによってどのような化学反応が生まれるのか、ファンの期待が一層高まりました。
約80分におよぶ熱気あふれるパネルイベントは、夜22時近くに終了。15年の時を経て帰ってきたパンティとストッキング。その新たな物語に、この夏、再び虜になるファンが続出しそうです。
【取材・文/太田祥暉】
New PANTY & STOCKING with GARTERBELT 公式サイト
https://newpsg.com/