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4月11日(木)、東京ドームシティホールにて「王室教師ハイネ-THE MUSICAL Ⅱ」が開幕しました。物語は2月に公開された劇場版アニメの続編。メインキャストはアニメと同じ役者陣が務め、劇場版のオリジナルキャラクターであるイヴァン&ユージンも登場します! まずはゲネプロ上演前に行なわれた囲み取材でのキャストコメントからどうぞ。
――公演への意気込みをお聞かせください。
阪本 TV版から主題歌を歌わせていただいていたので、今回、ユージン役として参加できたことを嬉しく思っています。双子の王子が「王室教師ハイネ」の世界に参加することで、いかにストーリーをかき乱していけるか、自分なりにトライしていきたいです。
橋本 自分もユージンと2人で新たな風を吹かせられたらと思っています。ロマーノ王国側の国王や王室教師も登場し、そこで新たな事件も起こります。今までとは違った「王室教師ハイネ」を楽しんでいただきたいですし、僕たちも全とうできるように頑張ります。
蒼井 劇場版では画面を見ながらアフレコをしていましたが、舞台ではお互い向き合ったり触れ合ったりしながら作品の中で生きられるというのが、すごく楽しいです。会場全体を「王室教師ハイネ」の世界に変えていきたいと思っています。皆さんもひとりの住人として楽しんでいただけたら嬉しいです。
廣瀬 ハイネ先生が王子たちの背中を押したりという動作を、メインの動きではないところでやっていたりするんですよね。僕たちの会話が進んでいる端で、双子のお芝居があったり……。そういうところに伏線が張られていたりするので、隅々まで見ていただけると、より世界観を楽しめると思います。余すところなく楽しんでいただけたら幸いです。
安達 いい意味で劇場版を見ている方々の期待を裏切るような展開もあるし、ミュージカルでしか見られないものもたくさんあります。アンサンブルさんのダンスにもひとつひとつ意味があり、ミュージカルとして生だから見せられるものがたくさんあると思います。
安里 個性的なキャラクターがたくさん登場し、アンサンブルも18人と、前回の倍以上になりましたので、すごく豪華で、ロイヤルな雰囲気になっています。(演出の)吉谷(光太郎)さんの目標である「某有名なテーマパークを超える」くらいの勢いで、ロイヤルな世界を届けて行けたらと思っています。
植田 立ち上げの頃から考えたら、こんなに大きな劇場でやらせていただくとは思っていなかったし、こんなに長く続くとも思っていなかったので応援してくださる皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。その気持ちを、ミュージカルを通して伝えたいです。僕自身は、2.5次元界の金八先生になってやろうと思いながらやっています(笑)。また、生徒たちはもちろん、大人もそれぞれの意志があってぶつかっていますので、若い方だけでなく大人も楽しめる作品になっています。しっかりと皆さんに届けきりたいと思います。
――お客さまへメッセージをお願いします。
阪本 見に来ていただけたら100%以上の満足感を得られるんじゃないかと思います。始まったら隅から隅までロイヤルな世界を堪能していただきたいです。そして見終わって家に帰ったら、舞台を思い出しながら、美味しいごはんを「もしゃり」してください。
橋本 今回は舞台ということで、生でお伝えできる魅力がたくさんあると思います。生の魅力で皆さんを「王室教師ハイネ」の世界に誘いたいと思いますので、最後まで楽しんでください。
蒼井 いくつ目があっても足りないよー、という気持ちになると思います。本当に盛りだくさんですので、1秒1秒繰り広げられる世界観をぜひ大切に感じ取っていただいて、(赤井ヒガサ)先生が生み出した大切な言葉を受け取ってもらえたら、思っています。
廣瀬 思った以上に公演時間が長いので、体調には気をつけて足を運んでいただけたら幸いです(笑)!
安達 「王室教師ハイネ」はどこにもない教科書だと思っていて、小さい頃に出会っていたら、いろんなものが変わっていたんじゃないかと思うほどです。ブルーノを演じるたびに初心に戻れるし、自分自身を見直したりできるので、そういうところをお客さんに持ち帰ってもらえたらと思います。
安里 桜も散り始めていますが、東京と神戸で、またきれいな花を咲かせられたらいいなと思っています。
植田 上質なミュージカル、素晴らしい歌とダンスをお届けすることが、私たちの仕事だと思っています。しっかりとお届けしたいと思っていますので、よろしくお願いします。
囲み取材の後は、いざゲネプロの開幕! 主要キャスト14名、アンサンブル18名、合計32名というゴージャスなメンバーです。セットも前回よりロイヤル感が増しており、ステージがライトで照らされると同時に、会場はグランツライヒ王国、ステージは王宮に……。オープニングは、TVシリーズと劇場版のストーリーのダイジェスト。繊細な物語を歌詞で見事にまとめてあり、作品世界に引き込まれます。
劇場版で4王子たちと友好を深め、頑なだった心を解放したかに見えたロマーノ王国のイヴァン王子とユージン王子。ロマーノ国王も、そんな2人の様子に自分の高圧的な考えに疑問を抱き始めます……が、ロマーノ王国の王室教師・ヴェンヴィンの助言により、国王はヴェンヴィンに教育を任せることに。
舞台のオリジナルキャラクター・ヴェンヴィンは、グランツライヒの王室教師の座を追われた過去があり、4王子を憎んでいる。自尊心を満足させるために、双子の王子とロマーノ王国を利用しようとしているのです。イヴァンは再び父の期待に応えるため強さだけを追い求め、心配するユージンの声も届かず……。そして、国王候補として焦るブルーノ。3人の不安や葛藤が、痛いほどに伝わってきます。また、友情を取り戻そうするカイ、レオンハルト、リヒトの3王子たちの奮闘や、彼ら全員を見守るハイネ先生の温かさにも胸が熱くなります。
4月28日に神戸国際会館こくさいホールで行なわれる千秋楽・昼公演は、ライブビューイングも決定しています。ぜひ生身のキャスト陣が織り成す愛あふれる世界を感じてください!
【取材・文:垳田はるよ】