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「ひとりぼっちの〇〇生活」キャスト(森下千咲×田中美海×鬼頭明里×黒瀬ゆうこ)座談会【後編】 OP曲の聞きどころから“ぼっちエピソード”も紹介!

「コミック電撃だいおうじ」にて好評連載中、カツヲ原作のテレビアニメ「ひとりぼっちの〇〇生活」が2019年4月より放送開始! 主人公・一里ぼっちは、幼馴染の八原かいと「中学卒業までにクラス全員と友達にならないと絶交」という約束をしてしまう。彼女は極度の人見知りで、友達作りに四苦八苦。そんなぼっちのクラスには一癖も二癖もある生徒たちがたくさん! 個性派揃いのクラスメイトたちと友達になれるのでしょうか?

一里ぼっち役の森下千咲さん、砂尾なこ役の田中美海さん、本庄アル役の鬼頭明里さん、ソトカ・ラキター役の黒瀬ゆうこさんの4人に、作品の見どころや自らの「ぼっち体験」など、たっぷりとお話していただきました!

――4人でOPテーマ「ひとりぼっちのモノローグ」を歌われていますが、歌ってみていかがでした?

森下:どのパートを誰が歌うのか、最初は分からなかったのですが、最初の「【どどど緊張】の部分は多分ぼっちが歌うんじゃないかな、と思っていました。そしたら本当にぼっちのパートだったので、「やっぱりぼっちだな」と思いました(笑)。「頑張ってる感を出してほしい」というディレクションを受けたので、とにかく必死で頑張りました!

レコーディング自体もほぼ初めてだったので、その緊張感も相まって、うまくできたんじゃないかと思います。ちなみに、役が決まってからレコーディングまで時間があったので、ボイストレーニングにも通って準備万端の状態で臨みました。

田中:私は4人のなかで最後にレコーディングをしたのですが、なこが歌っている姿がなかなか想像できなかったんです。なので、けだるそうに歌ってみたら「ほかの3人が元気に歌っているので、このままだとちょっと浮いちゃうかも」と言われてしまいまして……(笑)。なので、なこなりの元気の良さを意識して歌い直しました。曲の途中にキャラクターがしゃべるようなパートがあるので、そこでは彼女のやる気なさげな雰囲気を前面に出すようにしたところ、カツヲ先生に「なこだ!」と言っていただけたので良かったです。

鬼頭:私はまだアルとしてしゃべる前(アフレコ前)にレコーディングをしたので、手探り感がすごかったのですが、カツヲ先生に「ピッタリです」と言っていただけて。「アニメのアフレコもこの方向でいけそう」と確信が持てました。

黒瀬:オープニングを担当するという話を聞いてすごくうれしくて。曲を聴きながら「ここでぼっちの慌てている顔が……」みたいにオープニングの映像を想像をしていました(笑)。ソトカはとても元気な子なので、彼女らしさをとにかく出せるように歌いました。

――完成したものはお聞きになりましたか?

田中:はい。全員がパート分けされたものを聴いたのですが、誰がどこを歌っているのかすぐにわかりました。ぼっちのパートが多くて、まるで私たちが彼女のことを応援しているようで。作品の世界観もバッチリ反映されていると思います!

――EDテーマ「ね、いっしょにかえろ。」は森下さんが歌われています。

森下:はじめて楽曲を聴いたとき、ゆったりとした三拍子のリズムの曲なので、私のなかでは「夕焼けのなかの帰り道」を想像しながら聴きました。「ね、いっしょにかえろ。」というタイトルからして「ひとりぼっちなの?」というイメージもありつつ、横にいる友達に対して言っているという解釈もできる気がして。楽しい放課後の帰り道を想像しながら歌いました。

ぼっちがこの言葉を言えたなら、ある意味それは「ゴール」ですよね。「ぼっちは今週も頑張った、来週はどうなるんだろう?」という気持ちで観ていただきたいです。

――作品にちなんで、みなさんの「ぼっちエピソード」があれば教えて下さい。

田中:私、学生時代はいわゆる「隠れオタク」で、アニメやマンガ、ゲームが好きなことを周りに言ってなかったんです。そのぶん、家でパソコンを使ってネット友達とチャットしたりしていました(笑)。いま思うと、学校生活とのギャップがすごかったかもしれません。

森下:大学の授業を受ける際、友人がいない講義のあとにひとりでお弁当を食べているときに、すごい「ぼっち感」を感じました。ひとりの時間を謳歌できる人もたくさんいるので「自分も大丈夫かな?」と思っていたら……ダメでしたね(苦笑)。食べながら「私は全然寂しくないです」オーラを出してました(笑)。

黒瀬:私も大学のエピソードなのですが、親しい友人がいなかったので、ひとりで真面目に授業を受けていたんです。すると、テスト前だけたくさん「友達」ができました! 「黒瀬さん、あの授業のノートとってる?」って声をかけてくれるんです! 普段はあまり話さない子にも話しかけてもらえるのが嬉しかったです。

鬼頭:私はひとりが苦手なので、学生時代は常に誰かと一緒にいた気がします。ただ、大人数でいるときは、それはそれで会話にはあまり参加しなかったです。仲のいい友人と一緒にいつも固まっていました。アニメが好きだったのですが、そんなにアニメに興味がない子にも一方的に話題を持っていったりしていました(笑)。

――第1話は入学式のエピソードでしたが、みなさんは入学式での思い出はありますか?

森下:実は私……入学式に遅刻してしまったことがあるんです。生徒のほうが先に行かなくてはならなかったのですが、親の集合時間と同じだと勘違いしてしまって……。学校に着いたとたんに先生が飛んできて「森下さんだよね? 早く早く!」と引っ張られ、何とか間に合って。クラスメイトには「遅刻してきた人」として輪の中に入れてもらいました(笑)。

田中:先生から名前を呼ばれて、ひとりひとり返事をしていったのですが、大きな声で「はい!!」と返事をしたら、先生がびっくりしすぎて、次に呼ぶ生徒が誰か、わからなくなってしまったんです。それで周りがザワザワしたという経験がありました。ちなみに卒業式でも元気に「はい!!」と返事をしました。泣きながら(笑)。

鬼頭:中学生のときに友人から「明里は黙っていたらモテるんだから」と言われたことがありまして。同じ高校に一緒に上がる友人がいなかったこともあり、いわゆる「高校デビュー」をしようと考えたんです。柄にもなく大人しくして「話しかけてください」オーラを出していたら、狙いどおり、話しかけてもらえました(笑)。もっとも、本当はしゃべりたがりなので、1年で飽きて、本性が出ちゃいましたけど(笑)。

黒瀬:私は中学、高校と一貫校だったので、高校の入学式で「6年間のうち、もう半分も終わっちゃったんだ」とすごく悲しい気持ちになってしまって……。子どもながらに「これからは時が経つのがもっと早く感じるんだろうな」と悟ってしまい、泣いてしまいました(笑)。

――作品の見どころを改めて教えてください。

森下:この作品の特長は「誰も傷つかない世界」であることだと思います。すべてを肯定するようなとても温かい世界観が好きです。4月から新生活が始まる人もたくさんいると思いますが、「ひとりぼっちの○○生活」を観て「来週もまた頑張るぞ!」と思っていただけたらうれしいです。

田中:最初は、なことぼっちのふたりなのですが、仲間がどんどん増えていく様子が、私も演じていて楽しいです。観ているみなさんにも「この輪のなかに入りたい!」と思っていただけるような、ほっこりとした作品だと思いますので、ぜひ実生活への活力にしていただきたいですね。

鬼頭:とても温かさを感じられる作品ではあると思いますが、要所要所にギャグシーンも入っていて、そのバランスもいいな、と思いながら毎回アフレコに臨んでいます。個性豊かなクラスメイトがたくさん出てくるので、彼女たちの立ち居振る舞いを楽しんでいただきつつ、ぼっちの成長を見守っていただければ幸いです。

黒瀬:ぼっちが不器用ながらも頑張っている姿にとても勇気をもらえる作品だと思います。4月は勇気を持って何かを始めたり、人に声をかけたりする作業の連続だと思いますが、「ぼっちはもっと頑張っているんだ」と思って、そういうことを乗り切る力にしてもらえたら嬉しいです。また、面白い名前のクラスメイトたちがたくさん出てきますので、自分のお気に入りの子を見つけて欲しいです!

【取材・文:佐伯敦史】

■テレビアニメ「ひとりぼっちの○○生活」
放送:MBS 4月5日から毎週金曜26:25~
TBS 4月5日から毎週金曜26:25~
BS-TBS 4月6日から毎週土曜25:30~
  AT-X 4月7日から毎週日曜21:30~※リピート放送あり

スタッフ:原作…カツヲ(「コミック電撃だいおうじ」連載)/監督…安齋剛文/シリーズ構成・脚本…花田十輝/キャラクターデザイン・総作画監督…田中紀衣/アニメーション制作…C2C/製作…ひとりぼっちの製作委員会
キャスト:一里ぼっち…森下千咲/砂尾なこ…田中美海/本庄アル…鬼頭明里/ソトカ・ラキター…黒瀬ゆうこ/倉井佳子…市ノ瀬加那/八原かい…小原好美/押江照代…高橋未奈美

リンク:「ひとりぼっちの○○生活」公式サイト
    公式Twitter・@bocchi_anime

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