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「後悔ない20年」を凝縮した坂本真綾ライブレポート

4月25日(土)、さいたまスーパーアリーナで坂本真綾20周年記念LIVE「FOLLOW ME」が開催された。

アーティストデビューから20年を記念し、トリビュートアルバムの発売や野外ライブの開催など精力的に活動する坂本。その記念イヤーの最初のビッグイベントとなったこのライブには、彼女に縁のあるゲストが駆けつけた。

ひとりは、坂本が「(作詞家の岩里祐穂と並んで)私にとって二人の育ての母のような存在」と語った菅野よう子。ライブ中盤に登場してピアノの前に座った菅野は、自身がプロデュースした時代の「夜明けのオクターブ」や「光の中へ」といったナンバーから、自身の手を離れたのちに坂本が歌ってきた「everywhere」「Buddy」などをメドレーで披露し、彼女の20年を祝福。

続いてデビュー曲「約束はいらない」や「プラチナ」、そして「前とは違うふうに歌えそうだから、菅野さんが来るなら絶対に歌いたいと思った」(坂本)という「光あれ」の伴奏を担当し、長年のファンをよろこばせた。

もうひと組のゲストは、「(菅野よう子プロデュースという)温室を出てからの後半10年」(坂本)で出会ったロックバンドのthe band apart。アンコールで登場した彼らは、トリビュートアルバム「REQUEST」でカバーをした「約束はいらない」を披露。

さらにthe band apartが作曲/編曲を行なった「Be mine!」では、再登場した坂本とこの日だけの特別コラボレーション。激しいバンドサウンドで、記念すべきライブにひと味違う彩りを添えた。

また、この日のライブを文字通り鮮やかに染めたのが、全観客に配布されたフリフラと呼ばれる腕輪型のペンライト。これが遠隔操作によってカラーが変化し、「tune the rainbow」で客席が七色に点滅したように、時には抜群の演出として、ビジュアル面でライブに華を添えた。

ライブ終盤、アンコールでふたたびステージに登場した菅野と二人だけでセッションした「そのままでいいんだ」、2011年のツアー時に震災の影響でお蔵入りとなっていたバス型バルーンがサプライズで登場した「eternal return」を涙ながらに歌い終え、最後のMCで坂本が語ったのは、この20年について。

「後悔することがひとつもないのがよかった」と振り返った彼女は、「一番好きな曲は、と聞かれるといつも答えるのは一番新しい曲」というポリシーに従って、4月1日(水)にリリースされたばかりの最新曲「これから」を歌い上げる。

そしてラストは、この日のゲストも全員ステージに招いてのライブ定番曲「ポケットを空にして」。ステージ上だけでなく、観客もひとつになっての大合唱で、20周年の足跡を辿るライブを締めくくった。

退場際に「また会いましょう!」と晴れやかな顔で語ったように、声優としてだけでなく音楽活動にも注力する2015年の坂本真綾。すでに発表されている通り、「攻殻機動隊」関連の新たな楽曲、広島県嚴島神社での単独ライブなどを展開する彼女の“これから”に注目だ。【記事:WebNewtype】

坂本真綾オフィシャルサイト:http://www.jvcmusic.co.jp/maaya/
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