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アニメ「ヒロアカ」5周年!佐倉綾音・井上麻里奈・真堂圭が5期の見どころを語る!「文化祭編」も振り返り

左から井上麻里奈さん、佐倉綾音さん、真堂圭さん
左から井上麻里奈さん、佐倉綾音さん、真堂圭さん(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

人気アニメ「僕のヒーローアカデミア」(以下「ヒロアカ」)の第5期が3月27日(土)からスタート! この新シリーズでは主人公のデクが所属する雄英高校ヒーロー科1年A組が、ライバル的存在である1年B組の面々と激突します。今回はそんな激闘を収録中の麗日お茶子役の佐倉綾音さん、八百万百役の井上麻里奈さん、耳郎響香役の真堂圭さんに行ったインタビューをお届け。アニメ「ヒロアカ」が迎える5周年という節目への思いや手に汗握った第4期の「文化祭編」、そして第5期について語ってもらいました。

――アニメ「ヒロアカ」は2016年4月に放送が始まり間もなく5周年を迎えますが、みなさんはどんなお気持ちですか?
井上 「もう5年も経ってるんだ」感が強いです。

八百万百を演じる井上麻里奈さん
八百万百を演じる井上麻里奈さん(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

佐倉 始めるときに「10年続くコンテンツにしたい」とスタッフさんが仰っていたんですが、その時はみんなで「10年って大きな数字だけど、がんばろう」と話していたんです。ただ、もう5周年だから折返し地点まで来たんですよね。

麗日お茶子を演じる佐倉綾音さん
麗日お茶子を演じる佐倉綾音さん(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

井上 急に現実味を帯びてきた。
真堂 行ける気がしてきた。5年って意外と短くてあっという間だったし。

耳郎響香を演じる真堂圭さん
耳郎響香を演じる真堂圭さん(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

井上 「ヒロアカ」ってオンエアは2クールあってしばらく空いて……という感じですけど、私たちはその2クールの話を1年くらいかけて少しずつ録っているので、収録自体はずっと継続しているんです。だから5期にわたるという感覚ではなく、ずっと続いている作品という気もしますね。

――なるほど。それでは4期までで印象に残っているシーンを教えてください。
井上 まず4期と言えば文化祭の主役の話でしょう。
真堂 耳郎がメインだった「文化祭編」を振り返ると、この子たちが学生という忘れがちだったことを思い出させてもらえたし、すごくお祭り騒ぎでしたよね。学校全体が和気藹々と楽しくやっていて、「ヒロアカ」のような、「ヒロアカ」ではないような感じで収録していました。
井上 楽しかったね。ようやく耳郎ちゃんの“素”が見られたし。
真堂 これまで耳郎がどうして雄英高校に入ったかといった話はありませんでした。でも4期でなぜ彼女がヒーローになると決めたかなどがわかり、自分も「一緒にヒーローを目指していけるかもしれない」という気持ちになりました。
井上 私は圭ちゃんが(耳郎が文化祭で歌唱した)「Hero too」を歌うんだと思ってた。

――実際はChrissy Costanzaというアメリカ人のヴォーカリストが歌われてましたね。
真堂 最初は「歌う可能性は半々です」と聞いていて。結局私ではなくなったけど「耳郎の音を守りたいからキーを知りたい」と言ってくれたので、キーがわかるよう「ドレミファ」と歌ったんです。
佐倉 ということは、あの曲には真堂さんが作った耳郎の要素も入ってるということですね。
真堂 そうだといいな(笑)。

――真堂さんに伺いたいのですが、耳郎がメインキャラクターとして活躍する「文化祭編」を原作、あるいは脚本を読んだときの印象はいかがでしたか?
真堂 来てしまった……!
佐倉&井上 (笑)。
真堂 「そういう話はしばらく来ないだろう」「戦いの中で何かあるかな」くらいに思っていたので「まさかの文化祭!?」って。
井上 「(出番)来いよ来いよ」くらいじゃなかったの?
真堂 いや、「文化祭か。となると音楽か……」という重圧もあったから。私は音楽に疎いし、「耳郎ちゃんの気持ちを理解できるかな」という不安もありました。

――でも堂々たる主役っぷりでしたよ。「文化祭編」のオープニングでもかわいかったですし。
佐倉 かわいかったですねー!
真堂 でも、あのオープニングは途中まで出てこないので「出てこないなー」と思ってたんですよ。それが途中からまさかあんなに出していただいて……って、私はどういう立ち位置で喋ったらいいのかわからなくなってきたんですけど(笑)。

――ご自身でお願いします。
真堂 あんなにフィーチャーされると思っていなかったので、余計に重圧を感じてしまいました。アフレコも「私は失敗しないようにしなきゃ」という思いで臨んでいました。
井上 それは感じていました。4期はマイク前に立つ圭ちゃんの意気込みが違ってた。
真堂 え、いつもふんばってるんだけど(笑)。
井上 もう身長が倍くらいになってたよ。
佐倉 それはマイクが合わなくなりますね(笑)。

――「文化祭編」、とても素晴らしかったです。残るおふたりのこれまでで印象的なシーンは?
佐倉 お茶子的にはやはり爆豪戦(第2期「爆豪VS麗日」)です。私も爆豪役ののぶさん(岡本信彦さん)も普段はわりと理屈っぽく、頭で考えながら芝居するタイプなんですけど、そんなふたりが揃って収録中に意識が飛んで記憶がほとんどないんです。

――それくらい激しい収録だったんですね。
佐倉 終わったあとは喉がガラガラで体に痛みが少し残った状態で、ふたりとも「あれは不思議な経験だったね」と言い合いました。それも含めて一番思い出として残っています。
井上 私は「八百万:ライジング」(第2期)です。八百万って最初はとっつきにくいお嬢様タイプで、私は少し怖いなと感じていたんです。今でこそ素直で純粋でかわいい女の子ですけど、当初はヒーローであるという自覚や「こうしなければならない」という理想でいろいろと武装していたので。でもA組のみんなと打ち解けて絆が生まれ、自分がヒーローとして劣っていることも自覚して。そんな中で尊敬する実力者の轟君と共に、絶対的存在である相澤先生に立ち向かうことで武装が剥がれて、本当に越えなければいけない壁を越えられたのが「八百万:ライジング」でした。私も最初の頃はあの話に向けて八百万を演じていたので、そこを超えられた瞬間はとても嬉しかったです。

――では次に、「ヒロアカ」に5年関わってプルス・ウルトラしたことを教えてください。
佐倉 お茶子を演じるにあたっては早めにプルス・ウルトラした瞬間が訪れました。お茶子って“個性”を使うと吐くじゃないですか。私としては彼女はヒロインではなくヒーローとして演じたかったので、テストで汚くやったら「もうちょっとかわいく」と言われたんです(笑)。でもヒロインとしてそんな醜態を晒したので、そこでもう吹っ切れたというか。それにオンエアで聴いても汚くないし、ボンズさんが滅茶苦茶女性キャラをかわいく描いてくれるから「声の人が頑張って出さなくてもかわいさは絵で十分補完されるから、ヒーローとしての思いに一途になればいいんだ」という感覚を得られました。それが私のプルス・ウルトラです。
井上 今でもたまに「かわいく」って言われてるけどね。
佐倉 でもあまり聞いてないです(笑)。「じゃあちょっとだけ」といって少し応えているくらいですね。
真堂 私は収録現場でプルス・ウルトラしています。「ヒロアカ」って役者がたくさんいるし、しかも個性的な人ばかりなんです。もう個性のぶつかり合いみたいになっているので、私は普段は一歩引いちゃうタイプですけど「この現場は遠慮しちゃ負けだ」と思って遠慮しないようにしています。常に“プチプルス・ウルトラ”です。
佐倉&井上 (笑)。
真堂 だって、みんな光り輝いてるからさ。
佐倉 でもそれはみんなが思っているかもしれませんよ。

――井上さんはいかがですか?
井上 うーん、プルス・ウルトラしたこと……難しい。八百万なら先ほどの「八百万:ライジング」ですけど……。そうだ、ちょうど「ヒロアカ」のイベントのリハのあとに免許を取りに行って。
佐倉&真堂 そうだった!
井上 あの頃は空いている時間のすべてを勉強と教習所に費やして、それこそ1日6、7時間くらい授業を受けて1カ月半くらいで取得したんです。合宿とかにも行かず、そんな限界スケジュールで免許を取れたので「自分もまだ成長できるんだな」って思いました。
佐倉 思い出した、麻里奈さんが免許取ると聞いて私も免許を取ったんですよ。
真堂 何、その連鎖!
佐倉 「麻里奈さんの忙しさで取れるなら、私も取れるでしょ」と思って。でも私は1ヶ月で取りました。プルス・ウルトラ!

――ありがとうございます。それでは3月末からスタートする第5期について伺います。まず担当キャラクターについて教えてください。
佐倉 お茶子は何かとデクに頼っているところからの成長中です。声を演じている人間として「デク頼りも一生続けられるわけじゃない」とか「いつか解放されなければいけない時が来る」と先を見据えながらも、そうした支えが必要な彼女の現状を思うと「今この瞬間が愛おしい」という印象もあります。
井上 5期で一番嬉しいのは、八百万にB組の拳藤一佳さんというライバルができることです。私はライバルの存在ってすごく大事だと思っていて、自分が認めた相手と競い合うからこそ成長し、魅力的になっていけるじゃないですか。八百万も自分では言わないけど、ライバルと認めてくれた相手がいることで「それに値する人間にならなければ」と成長していくので、その素敵な姿をお見せできると思います。
真堂 文化祭を経て耳郎は表情が明るくなったかなと思っていて。また5期ではチームを組んで戦うんですが、A組でもこれまであまり関わってこなかったメンバーと一緒なんですよ。だから耳郎の立ち位置も普段と違っているんです。

――これまでと違った印象を受けそうですね。続いて第5期における注目ポイントは?
佐倉 生徒たちが、自分の“個性”をアレンジしたりどう活かせばいいか模索したりして、自分のポジションを見つけながら成長しているんです。だから1期から追いかけてくださっている方はその成長を喜んでもらえるでしょうし、各キャラクターに焦点が当たるのでそれぞれのファンも楽しんで頂けるはずです。
井上 特にB組ファンは必見ですね、本当に活躍シーンが多いので。私は心操君が元々すごく好きなんですが、今回すごくフィーチャーされるのでぜひ注目してほしいです。あとはやっぱりホークスやエンデヴァーといった大人組の活躍も期待してください。
真堂 A組のチームワークがこれまで以上に強固になったのがすごく面白くって。B組との戦闘もいろいろと捻った戦い方をしていて、アニメーションとしても見応えがあるものになっていると思います。

――期待してます!

TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」第5期は2021年3月27日より放送開始!
TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」第5期は2021年3月27日より放送開始!(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

【取材・文=はるのおと】

■TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」第5期
2021年3月27日より毎週土曜夕方17時30分から読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネットで放送開始

スタッフ:原作…堀越耕平(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)/総監督…長崎健司/監督…向井雅浩/シリーズ構成・脚本…黒田洋介/キャラクターデザイン…馬越嘉彦、小田嶋瞳/音楽…林ゆうき/アニメーション制作…ボンズ
キャスト:緑谷出久…山下大輝/爆豪勝己…岡本信彦/麗日お茶子…佐倉綾音/飯田天哉…石川界人/轟焦凍…梶裕貴/切島鋭児郎…増田俊樹/蛙吹梅雨…悠木碧/八百万百…井上麻里奈/常闇踏陰…細谷佳正/物間寧人…天﨑滉平/拳藤一佳…小笠原亜紀/鉄哲徹鐵…沖野晃司/泡瀬洋雪…松岡禎丞/塩崎茨…真坂美帆/心操人使…羽多野渉/相澤消太…諏訪部順一/オールマイト…三宅健太

リンク:TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」公式サイト
    TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」読売テレビ公式サイト
    公式Twitter・@heroaca_anime

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