新作&おすすめアニメのすべてがわかる!
「月刊ニュータイプ」公式サイト
アニメ×アプリゲーム×フットサルイベントで、本気男子を応援する新型メディアミックスプロジェクト「フットサルボーイズ!!!!!」。ニュータイプでは注目せずにいられない素敵チーム「アーダルベルト学院」応援隊長プロジェクトを実施中です。月刊ニュータイプ22月号に掲載したコメントのフルバージョンをお届けする第5弾は、カイ(花山院快斗)とのコンビプレーが光るアラ(サイドハーフ)、京極聖役・宮瀬尚也さん。練習試合イベントでチーム初となるゴールを決めたのが、宮瀬さんなのです!
――聖の性格をひと言で表し、その解説をお願いします。
宮瀬 聖くんは「省エネ」。幼なじみ以外には心を開かず、基本的に人間関係がめんどくさいというタイプです。フットサルの練習もめんどくさいんですけど、馬場さん演じる花山院快斗がいるから、「しかたないから行くか」という感じで、幼なじみには振り回されがちです。省エネ、めんどくさがりが、セイ(京極聖)を表わすことばですね。
――ご自身と聖くんの近いところと遠いところをそれぞれ教えてください。
宮瀬 ほぼ「聖くん=僕」みたいなところがあります。裏話になるんですけど、オーディションのとき、マネージャーさんから「これ、宮瀬くんじゃん!」って言われたんです。省エネで人付き合いがめんどくさくて、という聖くんの設定が、僕のままで。キャストのみんなといるときは元気だし、聖くんほどあからさまではないんですけど、完全にオフのときは何もしたくないし、新しい人付き合いも避けるし、聖くんと僕はほぼいっしょです。遠いところは、みんなも言ってると思うんですけど、「財力」。あと幼なじみには振り回されちゃうところも違うかな。僕は自分の意志で動いちゃうので。
――ご自身との共通点が多い人物を演じるときの役作りや、演じるときに気をつけていることを教えてください。
宮瀬 僕がオフのときのテンションでしゃべればいいという感じなので、役作りとしてはラクなんですけど、聖くんは声を出すのも省エネなんですよね。でも僕は声優で声を出すのが仕事なので(笑)、そこはいかに抑えるか、というのを意識しました。アプリゲームの収録のときには、音響監督さんから「聖くんは、相手に話しかけなくていいです。ひとりごとのように言ってください」と言われて難しかったんですけど、アニメではちゃんと会話をしているので、やりやすかったです。
――似た者同士ではあるけれど、大人の宮瀬さんから見て、高校生の聖くんをかわいいと感じたりは?
宮瀬 それが僕の精神年齢が低すぎて(笑)、年が離れてると思えないんですよね。僕が高校生で止まってる(笑)。なので、等身大の気持ちで演じています。
――アプリゲーム、ボイスドラマを経て、テレビアニメが始まりました。宮瀬さんが思うアニメの魅力を教えてください。
宮瀬 アプリでもアニメでも試合があって、アプリの試合シーンはテキストベースで進んでいくんですけど、アニメはエフェクトも含めて全部絵で描かれているので、迫力があるし、細かい動きも見られると思うんです。試合シーンが鮮明に描かれるというのが、アニメの見どころだと思います。
――アーダルベルトとしての見どころはいかがでしょう?
宮瀬 アーダルベルトは恒陽学園のライバル校として登場するんです。恒陽にどう立ち塞がるのか、というところに注目していただきたいです。あと、割と飄々とした選手がそろっているイメージのアーダルベルトですが、その中でも快斗だけはテンションが高くて、そのカイと幼なじみのセイで、コンビプレーがあるんです。コンビプレーがチームの突破口となるので、期待してほしいです。
――フットサルの練習を2年くらいなさっているそうですが、手応えはいかがですか?
宮瀬 着実に、一歩一歩、一歩……一歩……(笑)、前へ進んでいると思います。最初が0スタートだったので。僕、陸上競技をやっていたので、足元にボールがある状態で走るというのは、障害物がずっと足元にあるような感覚なんです。フットサルも走る競技だから、陸上の経験が有利になるかと思ってたんですけど、ボールを蹴らなきゃいけないんですよ。しかも一発でバーンと蹴っていいなら、あとは走るだけなんですけど、キープしながら走らなきゃいけないとなると、僕にできるのはパスを出すことだけ(笑)。この2年間、僕が頑張ってきたのは、ドリブルよりもパスですね。
――集中して頑張ったことが武器になるなら、やり甲斐がありますね。
宮瀬 うれしいですよね。あと、チームで戦略を考えて、それがハマったときはうれしいし、気持ちいいです。成長できたのは、メンバーがいたからですね。他の学校の方々も練習ではアドバイスをくれたりするので、みんなのおかげで、なんとか形になってます。
――いっしょに練習することで、チームワークが高まったりすることもあるのですか?
宮瀬 個人的な意見ですけど、本気でスポーツをしているので、どうしてもギスギスすることがあるんですよね。できる人から見たら、動きをわかってない人に対して「どうして?」ってなるのは当然だと思います。でも、それを指摘されると、僕は感情を全部表に出してしまうほうなので、「やってられるか!」みたいな態度になってしまうこともあって……で、結果的に「さっきは言い過ぎた」「僕もごめんなさい」からの絆の強化ですよ!(笑) 一度喧嘩して仲直りすると絆が強くなる、ということがリアルに起こるんです。これは声優をやってるだけだったら経験できなかったことだと思います。キャラクターを演じている選手への理解も、役者同士の理解も深まって、フットサルもお芝居もやりやすくなっています。
【撮影:武田真由子、取材・文:垳田はるよ】