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2018年1月5日(金)より、いよいよ放送開始となる「刀使ノ巫女」のメインキャスト6人が大集合。話題のオリジナルアニメについてキャラクターや作品などなど、気になることを語ってくれました。
――演じるキャラクターの魅力や、演じてみての感想を教えてください。
本渡:私にとって、可奈美は等身大の自分で演じられる女の子です。アフレコの時も、このお芝居は特に大変だ、どうしようと考えることは少なくて、彼女の気持ちを理解した上でお芝居ができていると思います。可奈美はいつも自分の気持ちに対して素直で、周りが反対意見を持っているようなことでも、自分にとっての正義を貫ける女の子。彼女のそんな一面が一番表に出やすい戦闘シーンでは、より一層かっこよさや強さを出せればと思っています。
大西:姫和は、メインキャラクターの中で一人だけツリ目っぽいし、タイツをはいているしで、かなりガードが堅い女の子なのだろうというのは当初から感じていました。キリっとしていて、真面目で……。「私と全然性格が違う女の子だ!」というのが第一印象です(笑)。可奈美も信念を曲げない子ですが、姫和の真っすぐさはそれとは少し性質が異なるもので。ちょっと陰があるところが、むしろ可奈美とは対照的ですね。
和氣:舞衣ちゃんは、一見してお分かりのようにすごくお姉さんっぽい女の子ですが、まだ13歳の中学2年生です。こういう風に育ったのは妹がいるからとのことですが、やんちゃな可奈美の側にずっといたからというのもあるかもしれませんね。可奈美が突っ走るタイプなら、舞衣は最初によく考えるタイプですので、相性はとてもよいだろうと思います。
木野:刀使としては天賦の才を持ちながら、コミュニケーションは苦手な紗耶香は、そんなギャップがかわいらしい女の子です。第一印象はクールな子なのかなと思っていたのですが、作品をご覧いただければ、そういう一面だけではないというのがお分かりいただけると思います。ピュアで、かわいらしい子なんですよ。
松田:薫はメインキャラクターの中で一番小柄で、ねねというマスコットのような荒魂も連れていて。でも、この子自身はかわいいタイプの子ではないんだろうなと第一印象から感じていて、その気持ちは今も変わりありません。これまで演じさせていただいて、一回もかわいらしさは意識したことがないですね。そこは全部ねねに任せて(笑)、薫は「飾らない女の子」を演じられればと思っています。
鈴木:エレンは薫ともども、メインキャラクター6人の中で2人だけ高等部なんですよね。だから、最初はちょっとお姉さん的なポジションかなと思ったのですが、台本を拝見したら、とにかくフレンドリーで、天真爛漫で。誰に対してもグイグイと話しかけていきます。かなみん、ひよよん、まいまい、さーやと誰にでもすぐニックネームをつけるのですが、薫だけは「薫」のまま。そんなところに、2人の仲の良さを感じています。
――みなさんはオープニングテーマ「Save you Save me」とエンディングテーマ「心のメモリア」の歌唱も担当されています。レコーディングされての感想を教えてください。
松田:「Save you Save me」を一番最初にレコーディングしたのは私でした。薫はきっと、元気よく歌うような子ではないよなぁと、彼女のキャラから逸脱しないイメージで歌っていたら「ちょっと暗いね」とディレクションをいただいてしまいまして(笑)。薫も浮かれるときは浮かれる一面もありますので、そういうところも意識しつつ、キャラを崩さないように歌いました。
本渡:私は逆に、どちらの曲もレコーディングが遅めでしたので、みなさんの歌声を聞きながらレコーディングに臨めました。みなさん、本当にキャラのままで。私も「よし、ついていくぞ!」と身を引き締めました。「Save you Save me」は可奈美たちの戦い、「心のメモリア」は彼女たちの日常をイメージしたような曲です。
鈴木:「Save you Save me」は、これから物語が始まるんだという疾走感があって、歌う側としても気合いが入りました。
大西:「心のメモリア」は、きっと等身大の姫和たちを表現した曲で。普段の彼女たちは刀使という役割・使命があって、やらなければいけないことや、避けられない戦いと向き合っています。でも、そんな姫和たちが、もし友達と待ち合わせして、お出かけして……なんていう普通の学校生活を送れていたら、きっとこんな感じなんだろうなと。お話はシリアス色が強いこともあり、私は「心のメモリア」が特に好きです。
和氣:舞衣ちゃんはふわっとしている子なので、かっこいい「Save you Save me」をどう歌おうかと逡巡がありましたが「歌詞が前向きなので、それを意識して歌ってほしい」というディレクションをいただきました。「心のメモリア」は舞衣に寄っている感じの曲とも言われましたので、歌いやすかったですね。
木野:私は、紗耶香ちゃんが歌を歌ったらどんな感じになるのかが本当に想像できなくて……(笑)。でも、「Save you Save me」の歌詞は紗耶香ちゃんに刺さる部分もあり、その気持ちを大切に歌わせていただきました。レコーディングは私が一番最後でしたので、ほかのみなさん全員の歌声を聴きながら臨ませていただけたのも幸いでした。
――2月21日からは、キャラクターソングシリーズのリリースも始まります。
本渡:曲を聴いているのは、最初にリリースされる私と大西さんだけですが、(編集部注:2017年12月末現在の話)可奈美は彼女の性格が顕著に出たアップテンポの曲になっています。彼女が、御刀を手にして勝負を楽しんでいる姿が思い浮かぶのではないでしょうか。レコーディングはまだこれからですが、作品の物語の盛り上がりに負けない曲にしたいと思います。
大西:姫和は、静かな雰囲気でバラードのようなゆったりした曲です。彼女の思い、心の内にある葛藤などが前面に押し出されています。すごくメロディがいいので、キャラクターソングとしてはもちろん、オフボーカルバージョンも同じようにお楽しみいただければ!
――「写シ」や「迅移」という刀使ならではの特殊な力もありつつ、少女たちが実在の刀と剣術で戦うという本作の世界設定はどう感じられましたか?
松田:刀を擬人化した作品が人気になったりして、刀を調べる機会はありましたが、本作に関われたことが、それを手にした人たちのことも調べるよい機会になりました。
鈴木:公式サイトのキャラクター紹介のところにも、この子の流派はこういう戦い方で……という解説がありますよね。これは好きな人はたまらないのではないでしょうか。
木野:刀を手に戦った人たちは、私にとっては映画や小説に出てくるような遠い世界の人たちでしたが、紗耶香ちゃんを演じるにあたってきちんと触れておきたいと思い、展示されている本物の村正を見に行ったり、実際に手に持たせていただいたりしました。
松田:木野さんから「殺陣をいっしょにやってみませんか?」と言われたことがあって、あの時は「そこから入るんだ!?」とびっくりしました(笑)。
大西:私と本渡さんは、AT-Xで放送されている「Club AT-X すずまお荘」の特別企画コーナーで、畳を丸めたものを真剣で試し斬りさせていただきました。
本渡:2回挑戦して私は1回だけ成功しましたが、大西さんは2回とも成功で。「達人だ……!」と周りがざわつきました (笑)。
大西:(笑)。こんなに危ないものを本当に振り回していた時代があったのだな、と恐ろしくも感じましたね。それとひとつ分かったのは、斬る時は雑念を捨てなければいけないということです。うまく斬りたい、とか思っちゃダメなんですよ(笑)。
和氣:私は幼いころに少しだけ剣道を習っていましたが、舞衣ちゃんたちは真剣を手にしているわけですよね当時の私が抱いた大変さとは段違いでしょうし、本当にすごいことなのだろうなと感じています。
※インタビューの第2弾は2月10日にアップ予定です
取材・文:勝田周