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刺さるセリフが盛りだくさん。TVアニメ「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」キャスト座談会【前編】

ある日突然ゾンビ・パンデミックになってしまった世界を見て、「今日から会社に行かなくてもいいんじゃね?」と生きる喜びを爆発させた主人公・天道輝が、人生で本当にやりたいことを行動に移していく物語「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~(以下、ゾン100)」。TVアニメ「ゾン100」でメインキャラクターを演じている、梅田修一朗さん(天道輝/アキラ役)、楠木ともりさん(三日月閑/シズカ役)、古川慎さん(竜崎憲一朗/ケンチョ役)、髙橋ミナミさん(ベアトリクス・アメルハウザー役)に、作品への思いをたっぷりうかがいました。


「ゾン100」メインキャスト陣


――ここまでアフレコを進めてきて、改めて感じる「ゾン100」のおもしろさをどんなところに感じていますか?
梅田修一朗(以下、梅田) アキラは常にテンション高く、いろんなものに大声で反応しまくっているんですけど、特にケンチョといっしょに騒いでいるときは、ゾンビの世界だってことを忘れてるんじゃないかというぐらい解き放たれているのがすごいなと思いますね。アキラはむしろゾンビ・パンデミックになってよかったと思っている人。僕も叫びながら、「生きてるなー!」って感じながら演じています。


「ゾン100」でアキラ役の梅田修一朗


――アキラは叫ぶシーンが多いですよね。
梅田 叫ぶことに関してはエピソードがたくさんあって(笑)。これまでの収録では何度も声がひっくり返りました。声が枯れるほどではないんですが、本当に振り絞っているんです。そんな僕を周りの皆さんがサポートしてくれるのがとてもありがたくて……。たとえば髙橋(ミナミ)さんはマッサージガンというものを貸してくれまして。
髙橋ミナミ(以下、髙橋) 私はいつもアフレコにマッサージガンというマッサージ器具を持っていっていて、使い方があっているか分からないんですけど、首の辺りをそれでほぐすと声がすごく出やすくなる気がしていて! なので梅田さんにオススメしました!
梅田 僕は器用じゃないので、体のことよりもついキャラクターの感情を優先してしまうんです。アキラとして精一杯表現したいあまりに声がひっくり返っちゃうことも多くて。鼻と喉の調子が悪かった日は、古川(慎)さんが鼻炎薬をくださいましたし、楠木(ともり)さんも喉に効くシロップをくれました。皆さんの力のおかげでアキラはできています!
古川慎(以下、古川) 梅田くんが真正面からぶつかっていこうとしているから、みんなが助けてあげたくなるんですよ。
梅田 ありがとうございます……。僕、収録のときは力が入りすぎて硬くなっちゃうんですよ。今日の取材はすごくリラックスできているので、そんな状態で皆さんとお話しできるのも新鮮で楽しいです!


「ゾン100」でケンチョ役の古川慎


――古川さんは「ゾン100」の魅力をどんなところに感じますか?
古川 ケンチョとしてにぎやかしで入るときもあれば、いっしょに危機に立ち向かうこともある。ギャグシーンも、危機から逃れるためのアクションもどれも楽しいんですよ。やっぱり作品自体がすごくおもしろいからだなと思いますね。ケンチョがサバイバルに役立ったときはそれはそれでもちろんうれしいし。この作品って、それぞれの人物がセリフとして言うメッセージがどれも強い。「刺さるなぁ」と思いながらアフレコを聴くのが個人的にはすごく好きで。「確かにそうだよな、明日から気をつけよう」って密かに思っています(笑)。
楠木ともり(以下、楠木) それぞれのキャラクターから出るメッセージがどれも本当に力強いですよね。それってこの世界に限らず、ゾンビがいない世界の私たちでも身近に感じることばかり。大事にしなきゃいけないなと思えるセリフがたくさんあって、毎回胸を打たれています。シズカはミステリアスなヒロインという雰囲気で登場しましたが、物語が進むにつれて少しずつギャグ顔が増えたり、大声でツッコミを入れたりと変化が出てきました。これは私の演技の問題なんですが、あまりきれいじゃない叫び声で(笑)。おかげで意外とおもしろいなと思ってもらえるキャラクターになってきたと思います。シズカはガラっと大きく変わったというよりも、父親に抑圧される前からもっていたものを取り戻している感覚に近いかも。もとからもっていた素顔や考え方が見えてきたのかもしれません。


「ゾン100」でシズカ役の楠木ともり


――ベアトリクスは後半から加わる重要なキャラクターであり新たな仲間ですね。
髙橋 ベアトリクスは物語の第2章の始まりを担うキャラクターだと思っています。今までアキラのもとに必然的に集まってきた仲間たちが力を合わせてゾンビや敵と戦ってきたわけですが、このゾンビ・パンデミックがなかったら会わなかったであろう人たちがいっしょに旅をしながら戦っているっていうのが、すごくおもしろいと思うんですよね。そこにゾンビという死を意識せざるをえない存在が襲ってくることで、物語がどこに向かうべきかがはっきりしていく。この4人ってリアクションが全然違うんですよ。何かが起こったとき、ベアトリクスは「おもしろいものを見つけた!」というような表情でわーっと喜ぶんですよね。
楠木 シズカは逆に、「えーっ」って嫌がりそう。
髙橋 ケンチョは周りを見て……。
古川 「ヤベェぜ」って言いそう。
髙橋 そう、それで「これから先どうする?」って考えるタイプ。アキラはたぶんベアに近いけど、素直に驚いていますよね。これだけリアクションも考え方も違う4人がいっしょになって旅をしている。そこがやっぱりおもしろいなと思いますね。


「ゾン100」でベアトリクス・アメルハウザー役の髙橋ミナミ


「ゾン100」メインキャスト陣


【撮影:小川遼/取材・文:大曲智子】

■TVアニメ「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」
放送:MBS/TBS系…毎週日曜 17:00~
   AT-X…毎週月曜 23:30~
   アニマックス…毎週土曜 21:30~
配信:各動画配信サービスで配信中

スタッフ:原作…麻生羽呂・高田康太郎(小学館『月刊サンデーGX』連載中)/監督…川越一生/副監督…上田華子/シリーズ構成…瀬古浩司/キャラクターデザイン…田中紀衣/ゾンビデザイン…福地純平/音楽…宮崎誠/選曲…合田麻衣子/音響制作…dugout/アニメーション制作…BUG FILMS/制作…小学館集英社プロダクション

キャスト:アキラ(天道輝)…梅田修一朗/シズカ(三日月閑)…楠木ともり/ケンチョ(竜崎憲一朗)…古川慎/ベアトリクス・アメルハウザー…髙橋ミナミ

リンク:TVアニメ「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」公式サイト
    TVアニメ「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」公式X(旧Twitter)・@Zom100_anime_JP

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