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絶対にあきらめず、自分の意思を貫く――。TVアニメ「外科医エリーゼ」エリーゼ役・石川由依インタビュー

©yuin,mini/Surgeon Elise Project


現在放送中のTVアニメ「外科医エリーゼ」。第1話では、転生先で外科医となり多くのひとを救ってきた高本葵が、事故によって三度目の転生をはたしました。目を覚ますと一度目の人生に戻っており、悪女皇后として処刑される10年前に転生していたのです。葵ことエリーゼ・ド・クロレンスは、悲劇のきっかけとなったリンデン・ド・ロマノフ(CV:阿座上洋平)との結婚を回避し、再び医者になりたいと決意しますが……? 気になる今後の見どころをはじめ、OPテーマ「believer」への想いなど、エリーゼ役の石川由依さんにうかがいました。


エリーゼ・ド・クロレンス役:石川由依さん


——まずは、作品の第一印象からお聞かせください。
石川 主人公が異世界に転生する作品の場合、いわゆるチートというか、すごい能力を持っていたりしますよね。エリーゼも稀代の天才と呼ばれる外科医としての記憶を引き継いでいますが、それは前世で努力して勝ちとってきたもので。三度目の人生となる今世でも努力を重ね、さらに学び続けていくところがエリーゼの魅力のひとつだと思います。一度目と三度目の人生ではエリーゼ自身の考え方も変わっているし、周囲の人たちも彼女に影響されて新しい一歩を踏み出してみようとか、誰かのために何かをしてみようという気持ちが生まれるようすが描かれていきます。そういった変化も、とてもすてきだなと思いました。


エリーゼ・ド・クロレンス役:石川由依さん


——オーディションには、どのように挑まれたのでしょうか。
石川 エリーゼは三度目の人生を送るにあたり、過去の過ちを反省して、今世では多くの人を救いたいという強い気持ちを持っています。日本語版の原作コミカライズを読ませていただいて、そんな彼女が持つ芯の強さ、治療を必要とする人を前にして絶対にあきらめないという気持ちを表現できたらと思っていました。

——三度の転生を経験している役どころですが、それぞれ演じ分けは?
石川 二度目の人生である高本葵は30代、エリーゼは未成年なので年齢感が違うんですよね。ディレクションとしては「そんなに意識しなくて大丈夫」とのことだったので、あえてあまり変えることはしないけれど、どちらにもとれる声質でやれたほうがいいのかなと考えながら収録していました。いまのエリーゼは葵の人生を経て心が成長していますが、成長途中の未成年でもあるので、そのあたりが上手く馴染むといいなと思っています。


「外科医エリーゼ」より高本葵
©yuin,mini/Surgeon Elise Project


「外科医エリーゼ」よりエリーゼ・ド・クロレンス
©yuin,mini/Surgeon Elise Project


——石川さんご自身は、エリーゼのどんなところに魅力を感じられていますか。
石川 第1話「償い」でも描かれていたとおり、一度目の人生で悪女皇帝と呼ばれたエリーゼは、リンデンによって火炙りの刑に処されて一生を終えています。さらに家族も、彼女のせいで亡くなってしまう。エリーゼ自身も未熟な部分があったのは事実ですけど、そんな壮絶な最期を迎えたあとで転生して人生をやり直せるとなったら、世界をうらんでしまいそうだなと思うんです。でもエリーゼは、家族をはじめ自分が傷つけてしまった人たち、さらにリンデンに対しても本当に申し訳なかったという想いを抱くんですよね。自らの罪をつぐなおうと心を入れ替えるのは簡単なことではないし、医療を通じて行動に移すエリーゼの姿は本当にすごいな、すてきだなと思います。

——今作は脚本の段階から監修が入るなど〝医療モノ〟としての側面もありますが、演じられていかがですか?
石川 ほかのキャストさんとも話していたんですけど、まず「手術」が言いにくくて(笑)。専門用語も多いですし、医療用語として使う際には通常時とイントネーションが変わってくるケースもあるので、アフレコではなかなか苦戦しました。とはいえエリーゼにしてみれば常に使っている言葉なので、医療に携わっている人の発言として聞こえるように意識しながら、家で何度も練習して挑んでいます。

——エリーゼとして、OPテーマ「believer」を歌われていることも話題です。
石川 歌詞からしてエリーゼそのものというか、彼女の想いが詰まったような曲になっています。OPにふさわしく明るくアップテンポですし、レコーディング中もなんだか鼓舞されるような気持ちでした。エリーゼの強い気持ちがほかのキャラクターたちに影響を与えていくように、この楽曲を通じて「あきらめかけていたことをもう少し頑張ってみようかな」という気持ちであったり、少しでも元気を届けられたらうれしいです。


「外科医エリーゼ」よりリンデン・ド・ロマノフ
©yuin,mini/Surgeon Elise Project


——最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
石川 「外科医エリーゼ」は〝ひたむき医療ファンタジー〟として、さまざまな人間ドラマが描かれています。生死を扱っているからこそナイーブなものでもあるんですけど、だからこそ人間としてのいろいろな気持ちが生まれる作品なんじゃないかなと思います。第2話以降、エリーゼは医者になる道を突き進んでいくことになります。王位継承者であるリンデンの婚約者という立場もあり阻まれそうになりますが、絶対にあきらめず、自分の意思を貫くかっこいい人です。今世でのリンデンとの関係性の変化や、これから登場するグレアムやロンたちとのやりとりも見どころになってくると思います。ぜひ楽しみにしていてください。

【撮影:尾形正茂/取材・文:藤谷燈子】

■「外科医エリーゼ」
放送:AT-X…毎週水曜 21:30~
TOKYO MX …毎週水曜 25:00~
BS日テレ…毎週水曜 25:00~
カンテレ…毎週木曜 26:55~
配信:各動画配信サービスで配信中

スタッフ:原作…yuin(小説版「外科医エリーゼ」)、mini(漫画版「外科医エリーゼ」)/監督…羽原久美子/シリーズ構成…赤尾でこ/キャラクターデザイン…渡部裕子/美術監督…柴田聡/色彩設計…渡辺亜紀/撮影監督…野村雪菜/音響監督…小沼則義/音響効果…安藤由衣/音響制作…Simplicity/音楽…伊藤賢/音楽制作…ランティス/アニメーション制作…MAHO FILM/Associate Producer…Kakao Entertainment Corp./製作…Surgeon Elise Project

キャスト:エリーゼ・ド・クロレンス…石川由依/リンデン・ド・ロマノフ…阿座上洋平/ロン…日野聡/グレアム・ド・ファロン…細谷佳正/レン・ド・クロレンス…小野大輔/クリス・ド・クロレンス…下野紘/ユリエン・ド・チャイルド…潘めぐみ/ミハイル・ド・ロマノフ…斉藤壮馬/ミンチェスター・ド・ロマノフ…井上和彦

リンク:「外科医エリーゼ」公式サイト
    「外科医エリーゼ」公式X(Twitter)

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