アニメ

DC原作、WBJ×WIT STUDIOによる新作『異世界スーサイド・スクワッド』解禁パネルレポート

会場は新作を心待ちにしていたファンの人たちでいっぱい!


7月1日~4日にかけてアメリカ・ロサンゼルスで開催されているANIME EXPO 2023。その3日目の朝10時より、ワーナー ブラサース ジャパンとWIT STUDIOによる新作発表パネルが開かれました。「お馴染みのキャラクターが異世界に飛び出す」と事前に発表されていたパネルの内容を、現地よりお届けします。


Suicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2023 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.


WIT STUDIOといえば、TVアニメ『進撃の巨人 Season 1~3』や『王様ランキング』、『SPY×FAMILY』など人気作のアニメーションを手掛ける実力派のアニメスタジオ。北米での異世界もの人気と相まって、朝一番のパネルとはいえ大勢の観客が詰めかけました。

MCの呼び込みによって、ワーナーの大森啓幸エグゼクティブプロデューサーとWIT STUDIOの和田丈嗣社長が登壇。大森氏が「日本のアニメは好きですか?」、和田氏も「一緒にこのパネルを盛り上げましょう」と英語で観客に呼びかけました。

最初に上映されたのは、ワーナー作品をまとめた紹介PV。『ジョジョの奇妙な冒険』や『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』、『モブサイコ100』など数々の人気タイトルが映ると、観客たちは歓声を上げます。続いて上映されたWIT STUDIO作品をまとめた紹介PVでも、観客たちが思わず声を漏らす瞬間が。

その後、新作発表の段になるとスクリーンにはDCのロゴが登場! 大森氏の口から、DC作品のオリジナルアニメシリーズをWIT STUDIOと制作すると発表されました。「DC作品のどのキャラクターが登場すると思う?」とMCが観客に問いかけると、会場からは「バットマン!」「ハーレイ・クイン!」と色々なヒーローの名前が。その答えとして、特報が上映された。『異世界スーサイド・スクワッド』のタイトルが発表されると、この日一番の盛り上がりに! 大森氏から、日本が制作するオリジナルアニメシリーズであり、異世界が舞台であると改めて説明もなされました。

大森氏が「『ニンジャバットマン』に続く国産DC作品として、テレビシリーズを作ろうと考えていました。企画を練るなかで、WIT STUDIOがDC作品に興味を抱いていることを知り、本格的に企画が始まったんです」と企画意図を語った本作。和田氏は昨年DCスタジオの共同CEOに就任したジェームズ・ガンにリスペクトも込めて、「日本が誇る異世界もので、ジェームズ・ガンをびっくりさせたい!」と笑みを浮かべて話しました。

ここでメインスタッフも初解禁。監督には、『呪術廻戦』でサブキャラクターデザインを務め、本作が初監督作となる長田絵里さん。シリーズ構成・脚本には『Re:ゼロから始める異世界生活』原作者の長月達平さんと、『Vivy -Fluorite Eye's Song-』でタッグを組んだ梅原英司さん。キャラクターデザイン原案には『鴨乃橋ロンの禁断推理』や『家庭教師ヒットマンREBORN!』の天野 明さん、キャラクターデザインには『セイレン』の細田直人さん、音楽には『Re:ゼロから始める異世界生活』の末廣健一郎さん、が名を連ねました。カタナの仮面を付けた長田監督に加え、WIT STUDIOの大谷丞プロデューサーとワーナーの有賀啓亮アシスタントプロデューサーが登場。大谷プロデューサーは監督と制作進行によるペイントを顔面に施すという仕様で、観客たちを盛り上げます。

大谷氏から、長月さんと梅原さんの参加理由についても説明。「『Vivy』の後もお二人と仕事がしたかったんです。ちょうどその頃、和田からDC作品の企画があることを聞き、この二人ならとお願いすることになりました」と大谷氏が話すと、長田監督も「異世界といえば長月さんですからね」と『Re:ゼロから始める異世界生活』の著者である長月さんを絶賛しました。「長月さんと梅原さんはDC作品に愛着が深い方々だったので、安心してストーリーを託すことができました」と安心感を語ります。

また、大谷氏はストーリーの骨子が定まったあとに監督へオファーをしたということで、「DC作品が好きな方にお任せしようと考えたところ、長田さんとDC作品について雑談したことを思い出したんです」と回顧すると、長田監督はすかさず「I love FLASH!」と英語でDC愛を表します。

その後発表されたのは原案キービジュアルと原案の設定画。天野 明さん描きおろしのハーレイ・クインには会場から思わず「可愛い!」、ジョーカーには「カッコいい!」との声が漏れました。和田氏からは「『PSYCHO-PASS サイコパス』でご一緒した天野さんがスーサイド・スクワッドを描いたら楽しくなると考えました」と起用理由を明かしつつ、「この画、最高ですよね?」と観客に呼びかけると、会場からは拍手が。長田監督も「今までいろんなメディアでスーサイド・スクワッドが描かれてきましたが、今回はそのうちのどれかを参考にするのではなく、独自のビジュアルを目指して天野さんとデザインを作りました」と秘話を明かしました。

続いて、ティザーPVが上映! ゴッサムシティと異世界を股にかけ、生き生きとしたハーレイ・クインとジョーカーの姿が現れると、会場から歓声が響きます。大谷氏は「モンスターは3DCGを使うカットもありますが、キャラクターは基本的に手描きの作画で描きます。天野さんのデザインをもとに、細田さんと長田監督のお二人を中心に作画作業が進行中です。長田監督のやりたいことを実現した画面にも注目してもらえたら!」と本作ならではのポイントを解説。長田監督は「ゴッサムシティと異世界とでは、画面表現を変えています。また、DCキャラクターも異世界では魔法を使うので、そこも期待してほしいですね」と特色をアピールしました。

パネルの終盤には登壇者全員から改めて『異世界スーサイド・スクワッド』の見どころが触れられ、和田氏は「僕らはWIT STUDIO。ドラゴンと戦うスーサイド・スクワッドを全力で作ります!」とアクション作画の期待を煽りました。有賀氏は「気になるストーリーや他の登場キャラクターなどは続報をお待ちいただきたい」としつつも、まずはアニメ化を発表出来たことへの感謝を示します。長田監督が「DC作品の中でも一風変わった作品になりますが、全力で作っていきます」と意欲を表すと、和田氏は「この作品が成功したら、もっとWIT STUDIOでDC作品を作ることができます。そのためにも応援してください!」とアピール。登壇者全員が観客をバックに記念撮影をして、パネルは終了しました。

【文・構成/太田祥暉(TARKUS)】


登壇したスタッフらの記念ショット



Suicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2023 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.


Suicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2023 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.


Suicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2023 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.


Suicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2023 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.


Suicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2023 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.


Suicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2023 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.


Suicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2023 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.


■「異世界スーサイド・スクワット」

スタッフ:監督…長田絵里/シリーズ構成・脚本…長月達平、梅原英司/キャラクターデザイン原案…天野明/キャラクターデザイン…細田直人/音楽…末廣健一郎/プロデュース…Warner Bros. Japan

リンク:「異世界スーサイド・スクワット」公式サイト

この記事をシェアする!

MAGAZINES

雑誌
ニュータイプ 2024年5月号
月刊ニュータイプ
2024年5月号
2024年04月10日 発売
詳細はこちら

TWITTER

ニュータイプ編集部/WebNewtype
  • HOME /
  • レポート /
  • アニメ /
  • DC原作、WBJ×WIT STUDIOによる新作『異世界スーサイド・スクワッド』解禁パネルレポート /