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2025年も200以上の新作アニメが放送/配信され、多数の映画も公開されました。それに伴って、数えきれないほどのアニソンも生まれています。今回は、そのアニソンの多くを把握し、聴き込んでいるであろうDJたち約100人に「2025年のいい曲トップ5は?」というアンケートを実施。ポイント化してランキングを作りました。
回答してくれたのは北は北海道、南は鹿児島まで全国各地で開催されているアニソンDJイベント、通称“アニクラ”で活躍するDJたち。そんなアニソンの達人たちによる2025年のアニソンランキングから、まずは11~20位をご覧ください。
20位の「GIRA GIRA STAR」が初めて作品に登場したのは2024年ですが、「リリースは今年だからいいよね?」「今年こそ選びたい」といったコメントともに投票するDJが見られました。15位の千夜一夜はHilcrhymeとHY(のメンバー)という良アニソンを近年連発している二者によるコラボレーションでしたが、『鬼人幻燈抄』はほかの主題歌にも票が集まっています。
続いてトップ10はDJ陣から届いたコメントとともにどうぞ。
「とにかくかっこよすぎる」
「今作のヒリヒリとしたレースの空気感には、やはり[Alexandros]の疾走感が抜群にハマる」
「王道ロックながら、劇中のオグリキャップが抱える孤独と熱狂を象徴するようなギターサウンド」
「あまりにもノリノリでこんなに気分が上がる曲もない。ボンバヘ~ッ!」
「前任のA応P解散後、どうなるかと思われていた『おそ松さん』のオープニングだが、まったくの杞憂だった。今年一番DJでかけた勝負曲です」
「『パリピ孔明』同様、洋楽カバーのセンスが抜群。BPM変化がトリッキーで、フロアをコントロールする側としても最高に楽しい」
「切なさと温かさが同居したメロディに、とにかく泣ける」
「阿波連さんとライドウくんの絶妙な距離感を見守っているような、優しい感情を呼び起こされる」
「繊細なボーカルが夕暮れの情景を想起させ、アニメ本編の余韻を何倍にも膨らませてくれる」
「イントロのあえての不協和音から始まる異質感が、作品の持つ不思議な世界観に見事にマッチ。仄暗い感情が徐々に光を帯びていくメロディ構成が素晴らしい」
「TVサイズでのサビからラストへの盛り上がりと、キャラクターたちが大団円で踊る映像の多幸感は、2025年屈指の印象深さ」
「この曲をきっかけに作品に注目した人が多かった点も評価したい」
「温かい日常を想起させるタイトル通り、心に染み渡る1曲」
「汐れいらさんの独特な歌声が、食卓を囲む幸せを鮮やかに描き出す。何気ない毎日がどれほど愛おしいかを教えてくれる名ED」
「自分の葬式でこれが流れたら、棺桶の中で静かに泣き崩れると思う」
「少女たちの情熱を『声』というテーマで描く作品に、さとう。さんの透明感ある歌声がベストマッチ。聴き終わったあとの清涼感がたまらない」
「歌詞の一言一言が、不器用ながらも自分を表現しようとするキャラクターたちの背中を押しているようで、流れるたびに胸が熱くなる」
「『眠くなったら寝る お昼過ぎに起きる』というサビの歌詞でいつでも元気になれる。自己肯定感を高めたい時に最適」
「働く大人たちの代弁歌」
「何回流してもフロアがウケた」
「キャッチーなサビと歌詞のバランスが絶妙で、嫌なことがあった日の帰り道にエンドレスリピートしたくなる」
「趣味や仕事など、何かに打ち込む人なら必ずどこかにひっかかる歌詞。壁にぶつかった時のしんどさが生々しく描かれていて、アニメの主題歌という枠を超えた普遍的な名曲」
「Cメロの痛烈な叫びから、すべてを振り切ったようなラスサビの転調への流れが圧巻。これほどまでに晴れ晴れとした気持ちになれる曲はほかにない」
「映画だと『ホウセンカ』の曲も抜群だったけど、DJとしてはこちらに軍配」
「最終話での楽曲の使い方が神がかっていた。作品と曲がリンクする『究極の形』を見せられた気分」
「彼女たちの軌跡を思い出し、イントロだけで涙腺が崩壊するDJ&客も多いはず」
「最終話を観て以来、もうこの曲はフルサイズでしか流せない」
「イントロのモールス信号から『世界に誰もいない』という歌詞へのつながり。スイカが直面する孤独と覚悟が、曲と完全にリンクした瞬間の衝撃は忘れられない」
「作品へのリスペクトに満ちている。22話や23話の演出も含め、アニメを愛してきて本当によかったと思わされた神曲」
「名曲しかないアニメ『Dr.STONE』でも、一番はこれになるかな」
ベストアニソンと同時に行なった「2025年にブレイクするアーティストは?」というアンケートでは、田中有紀さんが1位となりました。
田中有紀さんは今年のランキングでも14位となった「MIRROR」を歌った声優アーティストで、声優ユニット・NOW ON AIRや『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の芹沢あさひ役としての活躍で知っている人もいるでしょう。2026年のアニメタイアップもすでに発表されており、確かに今後の活躍が大きく注目される人と言えるでしょう。
【取材・文:はるのおと】