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放送中のTVアニメ「体操ザムライ」で親子を演じる浪川大輔と本泉莉奈に、第6話を振り返って対談をしてもらいました!
――第6話「親子ザムライ」は、玲の誕生日を軸に改めて玲と城太郎の親子関係が描かれました。
本泉 玲ちゃんを演じていてずっと気になっていたことがあって、同世代の子と遊んでるシーンがないんです。玲ちゃん自身は我慢してるとは思ってなくて、お父さんを支えたいと思って一生懸命やっているだけなんでしょうけれど、どこか無理をしているんじゃないかという心配があったんです。だから第4話でクラスメイトに感情を爆発させて、第6話で家出みたいなことをしていて、ちょっと安心しました。こうやって彼女も成長していくんだなというのを感じるエピソードでした。
浪川 第6話はほんといいエピソードなんです。玲ちゃんもやっぱり9歳だからね。レオナルドがいなかったり、ビッグバードが入院したりと、いろいろ重なったことで、思いが溢れちゃったんだろうね。そういう玲ちゃんの姿を見ても、城太郎って本当に周囲に支えられている男だなと思いました。
――玲が映画好きということもあり、いろんな洋画への言及が出てくる『体操ザムライ』ですが、第6話では『E.T.』('82)が引用されていました。
浪川 『E.T.』は、僕が11歳の時に吹き替えで参加した作品なんです。放送の時には12歳になっていたと思いますけど、そうやって子供のころ自分が喋ったセリフを、本泉さんが喋っているのを聞くのはなんか不思議な感じでした(笑)。
本泉 私がそれをうかがったのは本番のスタジオだったんです。私は、収録に備えて『E.T.』を見ていたので、余計に「ええー!!」って驚きました。自転車に乗った玲の「落ちるなよっ!」「空を飛んでるーっ!」という台詞が『E.T.』を踏まえたものになっていて。
――画面もちょっと『E.T.』風になっていましたね。
浪川 前のカゴにはビッグバードがのっているし。僕は本泉さんのお芝居聞きながら「娘が(同じセリフを)言ってる……」ってちょっと感動的でした。……本泉さんはその前の第2話では『コマンドー』を元ネタにした映画ごっこのシーンで、(アーノルド・シュワルツェネッガーの吹替で知られる)玄田哲章さんのモノマネまでやられていて。
本泉 はい。やりました(笑)。あそこが一番リテイクが多かったかもしれない……。
浪川 スタッフのみなさんも、こだわられていたんだよね。本泉さんに玄田さんだからね、無茶振りするなぁと思いました(笑)。
――第7話からはいよいよ中国チームとの合同で合宿が始まり、リュウ・リュウショウ(CV:神谷浩史)も登場します。
浪川 第6話はひとつの節目だったと思います。前半で積み上げてきた関係性が、ここで一気に違った展開になりましたから。後半戦の『体操ザムライ』も楽しみにしていただければと思います。
これまでを振り返る2人の対談は、発売中の月刊ニュータイプ12月号にて掲載中! 併せてチェック!
【取材・文:RYOTA FUJITSU】