2024年1月1日に起きた能登半島地震で観光客が激減した石川県の輪島で、新たな希望の光となるべく、「温泉むすめ」（※）の新たなプロジェクトが始動！ WebNewtypeではその関係者の声を全7回（予定）にわたってお送りします。
※日本全国の温泉をモチーフにしたキャラクターと、声を担当する声優たちが、全国の温泉地を盛り上げるプロジェクト
第5回となる今回は、輪島かさね役の大西亜玖璃さんと芦原小梅役の相良茉優さんを迎え、2025年10月4日に石川県・輪島温泉郷で開催された「輪島かさね お披露目イベント」の模様をレポートします。
輪島かさねの等身大パネル、初披露！
この日のイベントは、135番目の温泉むすめとなる輪島かさねのお披露目を目的としたもの。キッチンカーなども出て、お祭りのような雰囲気の会場には280名のファンが集まりました。
イベントが始まり、大西さんと相良さんが観客と恒例の「チョイナー！」コールを交わすと、ステージには輪島市長の坂口茂氏がゲストとして登壇。「ようこそ輪島市へ、チョイナー!」と元気よくあいさつしたのち、能登半島地震と豪雨という2つの大きな災害に触れ、「復興には時間がかかっていますが、かさねちゃんのバックアップを受け、大西さんらの協力を得ながらしっかりと復興し、充分に回復して皆さんをお迎えしたい」と力強く語りました。
そして完成されたばかりの輪島かさねの等身大パネルが披露されたのち、メッセージが到着。石川県能登地方Vtuberの勇者ノトさん、同じ能登の温泉むすめである和倉雅奈のキャスト・戸田めぐみさん、「アンパンマン」のカレーパンマン役で知られ、輪島に縁深い柳沢三千代さんという3者から、輪島かさね顕現に対する祝福の言葉が送られます。
その後のキャラクター紹介コーナーでは、輪島塗の濃い赤をイメージした髪色や、衣装の細部のこだわりなど、輪島かさねの魅力が解説されます。大西さんは「私はおっとりした子を演じることが多いので、元気な子は比較的珍しい。みんなで何かをするのが好きなキャラクターなので、人を引っ張るようなイメージで演じました」とキャラクター造形について語りました。
食で輪島を満喫、そして能登に響き渡る謎ラップ
「輪島を食す」のコーナーでは、2人がさまざまな輪島を試食します。輪島かさねの好物である“かかし”は頭がうずら卵、手がウィンナー、体がフランクフルトという串揚げ。一口でウィンナーまで頬張る相良さんに、大西さんは驚きの表情を見せます。“もぐもぐタイム”が長くなった相良さんでしたが、「一気に食べたほうがいいかも。ウィンナーの味の強さがうずらでマイルドになって」「衣がザクザクで美味しい」などしっかり食レポ。さらに輪島の海女漁と白米千枚田をモチーフとした2種類の輪島サイダー、甘海老煎餅が続き、2人は「最高の組み合わせですね！」と笑顔を見せました。
「みみぽか温泉物語」では、大西さんと相良さんが、お客さんを巻き込んでアドリブ多めのミニストーリーを朗読。輪島かさねが作詞した（という設定の）曲「能登をもっとGOOD」を芦原小梅に歌わせようしますが、渋る小梅。その流れで小梅、ではなく観客がラップに挑戦することに。会場全体で「能登はもっと！愛でもっと！きっとGOOD！イェーイ！」のラップが幾度となく繰り広げられて熱気が高まるとともに、輪島かさねの無茶振りキャラが確立されました。
ほかにも言葉遊びの「輪島の魅力を合わせましょう」やクイズ、プレゼントなど各種コーナーなどで終始大盛り上がり。1時間半ほどのイベントがあっという間に終了します。エンディングで相良さんは観客に感謝しながら「輪島温泉に来たかったので来られて嬉しかった。引き続き、いろんな温泉地に行きたいので呼んでください！」と運営に呼びかけて笑いを誘います。大西さんは「始まる前はどんなイベントになるか少し不安もあったけど、まゆち（相良さん）もいてくれたおかげでユルッと楽しくできてホッとした」と振り返ったうえで「私は『温泉むすめ』では今日がスタートなので、みなさんから学んでいきたい。これからも輪島かさねちゃんと輪島の応援をよろしくお願いします」と語り、笑顔でイベントを締めくくりました。
【取材・文：はるのおと】
リンク：温泉むすめ公式サイト
温泉むすめプロジェクト公式X（Twitter）・@onsen_musume_jp
