「サイボーグ009」初の舞台化！　七海ひろきら登壇の製作発表記者会見レポートを公開

---

石ノ森章太郎によるSF漫画作品「サイボーグ009」。その誕生60周年を迎える今年、初の舞台化が決定しました。不朽の名作の舞台化における詳細は、3月25日に行なわれた製作発表記者会見にて明らかに。本稿ではその模様をお届けします！
定刻を迎えると、スクリーンには初解禁となる公演スポット映像が上映。七海ひろきさん演じる009／島村ジョーの表情と動きが印象的なPVののち、石森プロライセンス部部長の及川美香さん、演出を務める植木 豪さん、七海さんが登壇。

---

---

及川さんが「凛とした立ち姿や伸びやかな動き、少年っぽさもありつつ、憂いた眼差しもできる」と009／ジョー役を七海さんに託した理由を言及すると、植木さんが「それです！」と首肯。植木さんは原作からイメージを膨らませつつ演出プランを考えているようで、公演スポット映像撮影時にも自ら演じつつ七海さんたちキャストへイメージを伝えていたと、さっそく秘話が明かされました。

---

---

同時に公開されたメインビジュアルには、思わず七海さんが「かっこいい！」とこぼす一幕も。「憂いを帯びている表情、それこそ『サイボーグ009』です。これがいちばん大事なんです」と植木さんが熱弁し、「バラバラの9人だけど、見つめている先はいっしょ」だと及川さんが作品のポイントを解説。敵役、0010／プラス、シキを演じる滝澤諒さん、0010／マイナス、リクを演じる相澤莉多さん、アイザック・ギルモア役の大高洋夫さんのビジュアルが出ると、植木さんより「新たな作品なので、最新のビジュアル感もミックスさせながら描いていこうと考えています」と構想が語られました。
制作について植木さんは「本作の構想については、年単位で考えているんです」と期間に触れつつ、「サイボーグの戦いとみんなの特殊技能を、現代の舞台技術を駆使して描いていきたいです」「アクションに関して、映像だけでやると舞台のよさが失われてしまいます。キャストごとの特性を取り入れながら、2.5次元舞台らしい表現を描いていこうと思っています」と期待をあおりました。また、及川さんは亀田真二郎さんによる脚本の完成度を賞賛し、「とても満足いただけるものになっていると思います」と太鼓判を押しました。
そして、各公演の終演後には、アフターイベントも開催されることが明かされると、報道陣からも驚きの反応が。スペシャルカーテンコールや出演者によるアフタートークなど、内容は回替わりのよう。これは一度観るだけでは楽しめない……！

---

---

---

スペシャルパフォーマンスがスタートすると、キャストがステージ上を縦横無尽に駆け巡りつつ、各キャラクターの個性に満ちた振る舞いで舞台版ならではの魅力を視聴者に見せつけます。バク宙にダンス、そして軽やかな身のこなし……。このキャストでしか見せられないサイボーグ戦士の姿が初めてお披露目されました。

---

---

---

スペシャルパフォーマンスを終えると、キャストが改めて挨拶。002 ／ジェット・リンク役の高橋駿一さんは「この作品に参加できて光栄です。自分の持っている芝居やパフォーマンスをこの世界に溶け込ませたい」と意気込みを口にしました。003 ／フランソワーズ・アルヌール役の音波みのりさんが「作品の紅一点でもある彼女は、戦いたくないと泣く場面もある。女性らしさを大切にしながら、001／イワン・ウイスキーを抱いてどう演じるか楽しみにしていきたい」とキャラクターの魅力について語ると、すかさず植木さんから「ジョーとのロマンスもあります！　なかったら今から付け足します（笑）」とツッコミが。

---

---

---

004 ／アルベルト・ハインリヒ役の里中将道さんは、「自分の信念を持って戦うところがすばらしい。大変な過去がありながら、前向きになっていく。そんな人間らしさを出していきたい」と抱負を述べました。005 ／ジェロニモ・ジュニアを演じる桜庭大翔さんは「筋トレの結果フライパンを潰せるまでになってきましたが、この力をどこで使えばいい？と思っていたらお声掛けいただいた」と笑いを誘いながら参加経緯を紹介。

---

---

---

---

006／張々湖役の酒井敏也さんは、「20年前はこれくらい地毛があったんですよ」とご自身のヘアセットを指差し、「付けてみるととてもかっこいい。普段から付けていたい」と茶目っ気満載に挨拶。007／グレート・ブリテン役の川原一馬さんは酒井さんと共演するシーンが多いようで、「僕も（七海さんたちのように）かっこいいのか（桜庭さんや酒井さんのように）おもしろいのか、まだわからない立ち位置にいるので、稽古の結果でどっちになるか……」と不安がると、周囲から「おもしろい方です」と反応が。するとすぐに川原さんは「酒井さん、よろしくお願いします！」と切り返し、笑いを誘う一幕もありました。008／ピュンマ役のToyotakaさんは、出演のお話があった際にすぐ原作を買ったそう。「ピュンマは感情を表にあまり出さない。今日から好青年になりたい」と抱負を述べました。

---

---

そんなキャストコメントを受けて植木さんは、「今まで共演した方もいれば、今回初めての方もいる。ちょっと心配でしたが、今日のスペシャルパフォーマンスを見て、これはいけるな！と確信しました。さらにかっこよくできるように頑張らなくては」と今後行われる稽古への思いを述べました。
最後に「このメンバーと豪華なスタッフ、作品がおもしろくなることは間違いありません！　記念すべき瞬間をぜひ劇場に体感しに来てください！」と七海さんが締めくくり、記者会見は終了。「サイボーグ009」がどんな舞台になるのか、より期待がふくらむ制作発表記者会見は幕を閉じました。

---

【取材・文：太田祥暉】　

---

■舞台「サイボーグ009」
公演期間：2024年5月18日（土）～ 5月26日（日）
劇場：日本青年館ホール
原作：石ノ森章太郎

演出：植木 豪
脚本：亀田真二郎

主催：舞台「サイボーグ009」製作委員会

出演：
009／島村ジョー…七海ひろき

002／ジェット・リンク…高橋駿一
003／フランソワーズ・アルヌール…音波みのり
004／アルベルト・ハインリヒ…里中将道
005／ジェロニモ・ジュニア…桜庭大翔
006／張々湖…酒井敏也
007／グレート・ブリテン…川原一馬
008／ピュンマ…Toyotaka

0010／プラス 、シキ…滝澤 諒
0010／マイナス、リク…相澤莉多

アイザック・ギルモア…大高洋夫
[BG SOLDIERS]…HILOMU、Dolton、KIMUTAKU、KENTA、GeN、加藤貴彦、神谷亮太

チケット料金：12,500円（全席指定/税込）※未就学児入場不可
※一般発売（先着）は2024年4月21日（日）10:00～

★来場者特典として、ポストカード配布決定！
来場された方に１公演につき１枚の提供。
※絵柄は舞台のビジュアルと原作のイラストを使用した両面デザイン（全2種／日替わりで配布）
※絵柄は後日公開

★全公演アフターイベントを実施！
■【撮影可】スペシャルカーテンコール
アクション：5/19（月）12:00、5/25（土）17:00
スペシャル：5/18（土）17:00 、5/26（日）12:00

■アフタートークショー
①5/19（日）17:00 七海ひろき×酒井敏也×大高洋夫
②5/21（火）17:00 001／イワン・ウイスキー（声の出演者）、インタビュアー 七海ひろき
③5/22（水）12:00 七海ひろき×桜庭大翔×川原一馬×Toyotaka
④5/23（木）12:00 七海ひろき×音波みのり×001／イワン・ウイスキー（声の出演者）
⑤5/25（土）12:00 高橋駿一×里中将道×滝澤 諒×相澤莉多
※出演者は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。

■【撮影可】島村ジョー（七海ひろき）オンリーカーテンコール
5/24（金）12:00

リンク：舞台「サイボーグ009」公式サイト
　　　　舞台「サイボーグ009」公式X(Twitter)・@cyborg009_stage（舞台公式ハッシュタグは#舞台009）
　　　　舞台「サイボーグ009」公式YouTubeチャンネル

©石森プロ　©舞台「サイボーグ009」製作委員会